Anthropicは2026年3月、Claude Computer Useをリサーチプレビューからベータ段階へ移行したことを発表しました。Claude Pro($20/月)およびClaude Max($100/月)ユーザーが利用可能です。
これまでAIによる自動化は「APIが用意されているサービス」に限られていましたが、Computer Useは画面を見て、マウスとキーボードを操作するという、人間と同じ方法でPCを操作します。つまり、APIが存在しないレガシーシステムや社内ツールでも自動化できるようになります。
フリーランスエンジニアの木村さんは、クライアントの社内ERPシステム(API非公開)へのデータ入力を毎週3時間かけて手作業で行っていました。Computer Use導入後、「ブラウザでERPにログインして、このCSVの内容を入力して」と指示するだけで完了。週3時間→10分に短縮されました。
Computer Useの動作は3ステップのフィードバックループです。
このサイクルを繰り返すことで、複数ステップにわたる複雑な操作を自律的に進めます。
# APIでの基本的な利用例
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
response = client.messages.create(
model="claude-sonnet-4-5-20250514",
max_tokens=1024,
tools=[{
"type": "computer_20250124",
"name": "computer",
"display_width_px": 1024,
"display_height_px": 768,
"display_number": 1,
}],
messages=[{
"role": "user",
"content": "Chromeを開いて、GitHubのトレンドページを表示して"
}],
betas=["computer-use-2025-01-24"],
)
安全性: まだベータ段階です。Anthropicは専用の仮想マシンやDockerコンテナ内での利用を推奨しています。機密情報を扱うシステムでの利用は慎重に。
パーミッション制御: 新しいアプリケーションへのアクセス時に事前許可を求めるセーフティ機能が実装されています。予期しない操作を防ぐため、リアルタイムで停止することも可能です。
精度: 複雑なUIや小さなボタンの操作は失敗することがあります。重要な操作の前には確認ステップを入れるのがベストプラクティスです。
| 特徴 | Claude Computer Use | OpenAI Operator | Google Mariner |
|---|---|---|---|
| 対応OS | macOS(Win/Linux予定) | Web限定 | Chrome拡張 |
| API公開 | ○ | ○ | × |
| ローカル実行 | ○ | × | × |
| 画面認識精度 | 高 | 中 | 中 |
| セーフティ機能 | 充実 | 基本的 | 基本的 |
Claudeの優位点はローカル実行ができること。データがクラウドに送信されないため、企業のセキュリティ要件を満たしやすいです。
Claude Pro/Maxプランに加入し、Coworkから利用可能。
公式デモリポジトリをクローン:
git clone https://github.com/anthropics/anthropic-quickstarts.git
cd anthropic-quickstarts/computer-use-demo
docker compose up
ブラウザで localhost:8080 にアクセスすると、仮想デスクトップ上でComputer Useを体験できます。
Computer Useと組み合わせると強力なツール:
この記事はAI業界の最新動向を速報でお届けする「AI Heartland ニュース」です。