Model Context Protocol TypeScript SDKについて
Model Context Protocol(MCP)をTypeScriptで実装する際、公式SDKの活用が効率的である。
導入方法
MCPサーバーを実装する場合、以下のパッケージを個別にインストールする。
npm install @modelcontextprotocol/server
npm install @modelcontextprotocol/client
SDKはサーバー実装用とクライアント実装用に分割されており、用途に応じて必要なパッケージを選択できる。公式のサンプルコードを参考に、基本的なセットアップを進める。
主な特徴
型安全性がTypeScriptベースで実装されている。リクエストやレスポンスの構造が型で定義されているため、スキーマの誤りはコンパイル段階で検出される。これにより開発中の問題把握が容易になる。
型補完機能により、仕様書の頻繁な確認が不要になる。toolsやresourcesのハンドラー定義はシンプルで、複数のツールを実装する際もコード構造が統一される。
トランスポート機構も用意されており、stdio等の通信方式に対応している。Node.js、Bun、Denoの複数のランタイムで動作する。
注意点
ドキュメントはまだ充実途上である。基本的な使い方は説明されているが、複雑なシナリオでは実装コードの詳細確認が必要になる場合がある。
Node.js非同期処理に不慣れな場合、エラーハンドリング部分で困難に直面する可能性がある。
なお、現在のメインブランチはv2(開発段階・プレアルファ版)である。安定版のリリースはQ1 2026を予定しており、本番環境ではv1.xの使用が推奨される。
適用シーン
MCPサーバーの実装が必要な場合、素のプロトコル実装ではなくSDKの利用が効率的である。特にTypeScriptでの開発において、型システムのメリットが大きい。