概要
NOMADは、自分のサーバーで運用できるセルフホスト型の旅行・トリップ計画プラットフォーム。従来のクラウド依存なツールと異なり、データの完全な管理下を保ちながら、複数人でのリアルタイム協調編集、インタラクティブなマップ表示、予算追跡、持ち物リスト管理を統合した単一アプリケーション。プライベート旅行からグループ旅行、企業の出張管理まで幅広い用途を想定。
主な機能
- インタラクティブマップ統合: Leaflet.jsとOpenStreetMapベースの地図上に訪問地点を直接配置し、施設情報の可視化が実現される。
- ドラッグ&ドロップ計画機能: 日別プランへの場所配置と日次間の移動が直感的に操作可能。
- 場所検索: Google PlacesまたはOpenStreetMapから施設検索が可能。OpenStreetMapはAPIキー不要で無料利用できる。
- リアルタイム協調編集: 複数ユーザーが同時に計画内容を編集・更新できる。
- 予算管理: 旅行全体および細目ごとの予算設定・追跡が可能。
- 持ち物リスト: カテゴリ分類と共有メンバー別のチェックリスト機能で準備管理を支援。
- PWA対応: ブラウザインストール可能で、オフライン環境でも動作。
- シングルサインオン(SSO): OIDC準拠の認証で既存ユーザー基盤との統合が容易。
- セルフホスト: Docker対応で自由に展開でき、プライバシーとコスト管理を両立。
技術スタック
- フロントエンド: React
- バックエンド: Node.js
- リアルタイム通信: WebSocket
- 地図ライブラリ: Leaflet.js
- 地図データ: OpenStreetMap
- 認証: OpenID Connect(SSO対応)
- インフラ: Docker対応
- ライセンス: AGPL v3
導入方法
- リポジトリをクローン:
git clone https://github.com/mauriceboe/NOMAD.git cd NOMAD - 環境設定ファイルを作成:
cp .env.example .env - Dockerコンテナで起動:
docker-compose up -d -
ブラウザで
http://localhost:3000にアクセス。 - ユーザー登録またはSSOでサインイン後、新規トリップを作成開始。
詳細はREADMEを参照。
競合比較
| ツール | セルフホスト | リアルタイム協調 | 予算管理 | 地図統合 | SSO対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| NOMAD | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
| Google Trips | ❌ | ⚠️ | ❌ | ✅ | ✅ |
| TripAdvisor | ❌ | ❌ | ❌ | ✅ | ✅ |
| Trello + Map | ⚠️ | ✅ | ⚠️ | ❌ | ✅ |
GoogleやTripAdvisorは中央集約型でプライバシー懸念が残る一方、NOMADはセルフホストでデータ主権を保有。Trelloは地図機能が弱く、複合機能の統合度が低い。NOMADの差別化ポイントは「予算・持ち物・地図が有機的に連動する統合設計」と「企業利用を想定したSSO・セルフホスト両対応」にある。旅行計画のワークフロー全体を最適化するアーキテクチャを実装している点で同類ツールとは一線を画す。
活用シーン
グループでの旅行計画: 複数人が異なる時間帯からスマートフォンやPCで同時にルート案を提案し、予算をリアルタイム共有。持ち物リストも役割分担で管理でき、準備段階での情報共有が効率化される。PWAのオフライン機能により、現地通信環境が不安定でも事前ダウンロードした地図・計画にアクセス可能。
企業出張管理: 人事・財務部門がSSO経由で複数出張者の計画・予算を一元監視。セルフホストなため機密出張情報をクラウド企業に預けず、内部サーバーで厳密に管理。帰宅後の経費精算と予算検証がツール内で完結。
長期旅行の記録管理: 訪問地をマップに記録し、その場所の予算・情報・写真リンクを蓄積。複数国の旅でもシングルプラットフォームで履歴管理でき、次回計画時の参考データベースとして再活用。支出の見える化も実現。
こんな人におすすめ
- プライバシー重視の旅行者: クラウド企業に旅行データを預けたくない、セルフホストの信頼性を重視する人向け。
- 複数人での旅行を頻繁に企画するチーム: 情報分散を避け、地図・予算・タスク管理が一つのツールで完結することで調整コストを削減。
- 予算管理と可視化を重視する旅行者: 支出と計画が動的に連動し、予算管理機能により無駄な出費を事前に防止。
- エンジニア・IT関係者: セルフホスト型であり、拡張やカスタマイズの自由度が高く、内部実装も学習教材として価値あり。
- 企業の出張・イベント管理担当者: SSO統合で既存ID体系と連携でき、セキュアな社内インフラ上での運用が可能。