Anthropicは、Claude Code CLIで新たに「コンピュータユース」機能のプレビュー版をリリース。これによりClaudeはmacOS上でアプリを開く、クリック、テキスト入力、スクリーンショット撮影といった画面操作を直接実行できるようになった。
Claudeは従来、MCP(Model Context Protocol)サーバー、Bash、ブラウザ操作といった複数のインターフェースを持つが、新機能はこれら全てをカバーしないGUI専用ツールやネイティブアプリの制御を実現する最後の砦として機能する。
Developer Platform上での段階的な機能拡張の一環。Desktop版では既にコンピュータユース機能が存在したが、今回はCLIベースの開発者にも同等の能力を提供。Pro/Maxプランの加入者向けで、Claude Code v2.1.85以降と対話型セッションが必須要件。
TeamおよびEnterpriseプランではまだ利用できない。非対話型モード(-pフラグ使用時)での動作も対象外。
コンピュータユース機能は「computer-use」という組み込みMCPサーバーとして実装。デフォルトでは無効状態で、ユーザーが明示的に有効化する必要がある。
セットアップフローは以下:
/mcpコマンドで設定メニューを開くClaudeは1セッション内で1つのアプリのみを操作、作業中は他アプリが隠れる。ユーザーは任意の時点で操作を停止可能。初回使用時にはアプリごとの許可プロンプトが表示される。
アーキテクチャの優先順位は明確:MCPサーバー → Bash → Chrome拡張機能 → コンピュータユース、という順で選択される。ネイティブアプリやシミュレーター、APIを持たないプロプライエタリツール対象時のみ最後の手段として動作。
Software testing、UI/UXデバッグの領域で顕著な変化をもたらす可能性。従来はPlaywright等のテストフレームワーク設定が必須だったエンドツーエンドUI検証が、自然言語指示だけで完結。
ネイティブアプリ開発の検証サイクル短縮も視野。SwiftやObjective-Cで書いたmacOSアプリの「ビルド→起動→操作→スクリーンショット」パイプラインを単一会話内で実行。Visual Studio Code、JetBrains IDEsとの統合も進行中で、エディタからの直接アクセスも可能。
プレビュー段階での制限:現在macOS限定、Team/Enterprise未対応。ドキュメントでは「研究プレビュー」と明記されており、Windows対応やLinux拡張の可能性は未言及。
トラブルシューティングセクションの存在から、多セッション競合、権限再プロンプト、MCPサーバー検出失敗といった実装課題が既知。今後のアップデートで安定化・拡張が予定されている模様。
Claudeコミュニティでは既にワークフロー例が提示。ネイティブビルド検証、レイアウトバグ再現、iOSシミュレーターフローテストの3パターンが公式ドキュメントで紹介されている。
クイックスタート:Pro/Max加入 → Claude Code v2.1.85以上 → computer-use有効化 → macOS権限許可 → 「Swiftアプリをビルドして起動、全タブをクリックして動作確認してくれ」という指示で実行可能。
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