不動産大手のオープンハウスグループが、人工知能(AI)テクノロジーを活用した営業体制の強化に踏み切った。同社は20年ごろからすでにAIを実務に導入し、デジタルトランスフォーメーション(DX)施策を積極的に推進。これまでの取り組みにより年間11万時間以上の業務時間を短縮している。
業務の自動化を通じて営業担当者の負担を軽減し、通行人への声かけなどの対面営業をより強化する方針。同社の代名詞である「最強営業部隊」を支えるのは、最新のAI技術という構図が浮かび上がった。
オープンハウスグループは業界でも異例のスピードで成長を続けている。この急速な成長の背景には、営業戦略の質的転換がある。
同社は20年ごろからAI導入に着手し、それ以降の数年間で複数のデジタル施策を実装してきた。AIを含むDX施策の累積効果により、年間11万時間以上の業務時間を削減。これは企業規模を考えると極めて大きな効率化である。
これまで営業スタッフが費やしていた事務作業やデータ入力などの定型業務をAIが肩代わりすることで、営業本来の活動に注力できる環境を整備した。その結果、対面営業の質向上と量の確保が両立する体制が実現した。
オープンハウスが導入したAIシステムは、営業プロセス全般に渡って機能している。営業データの分析、顧客情報の自動整理、営業スケジュール最適化など、多岐に渡る領域で活用されている。
同社は営業効率の向上を目指し、AI技術を段階的に導入。従来は営業担当者の勘や経験に頼っていた部分をデータドリブンで最適化する取り組みが進行中。通行人への声かけの強化も、AI活用による営業支援の具体例となっている。
不動産業界全体においてAI導入は進みつつあるが、オープンハウスグループの規模での実装例は業界内での注目を集めている。年11万時間を超える業務時間短縮という実績は、他の不動産企業にもベンチマークとなる可能性が高い。
特に営業人員の確保が課題となる業界において、AI活用による効率化は採用競争力向上にも寄与する。同社は人材確保を加速させている。
オープンハウスグループは、今後もAI技術の活用を拡大する見通し。通行人への声かけの強化は、AIによる営業支援が実店舗レベルでいかに有効かを示すものとなる。
AIによる業務削減が単なる効率化ではなく、営業品質の向上に直結する時代が到来した。今後、不動産業界では営業組織のAI化が一つの競争軸となると予想される。
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