概要
Waterfly IIIはFirefly IIIの非公式Androidアプリ。Firefly IIIは個人金融管理ソフトであり、トランザクション管理、予算管理、給与管理などの機能を備えている。Waterfly IIIはこのFirefly IIIをAndroidデバイスから操作するためのクライアントアプリケーション。Google PlayおよびF-Droidでの配布により、個人財務管理をモバイル環境で実現する。
主な機能
- ダッシュボード:現在の残高と取引履歴を複数のチャート形式で表示。直近数ヶ月の純収益をウォーターフォールチャートで可視化。過去30日間の予算概要と今後の請求予定を確認可能。
- トランザクション管理:日付順のトランザクションリスト表示。複数フィールドでのフィルタリング機能。オートコンプリート対応、添付ファイルと画像対応、分割トランザクション、マルチ通貨サポート。
- 銀行通知の聴取:Google PayやバンキングアプリからのSMS通知を受け取り、トランザクション情報を事前入力。
- 残高シート:個別の資産・経費・収益・負債アカウントの残高をリスト表示。特定アカウントの検索機能。
- 貯金箱機能:カテゴリー別に分類された貯金箱の表示。貯金箱への追加・引き出し機能。
- アカウント管理:全資産・経費・収益・負債アカウントをリスト化。アカウント検索機能。
- カテゴリー管理:月別トランザクションをカテゴリーで分類。カテゴリーの追加・編集・削除機能。
- 請求書管理:請求書とその概要をグループ化して整理。個別請求書の詳細表示と関連トランザクションの確認。
- ライト・ダークモード:UI設計として光・暗両モードに対応。ダイナミックカラーをサポート。
- 多言語対応:翻訳に対応。Crowdinを通じた国際化に対応可能。
- 指紋認証オプション:セキュリティ強化のため、アプリ起動時の指紋認証を設定可能。
クイックスタート
Waterfly IIIを利用するための基本的なセットアップ手順を示す。
インストール
Google PlayまたはF-Droidからアプリケーションをダウンロードしてインストール。バックエンドとなるFirefly IIIサーバーがすでに稼働している環境を前提とする。
Firefly IIIサーバーのセットアップについてはFirefly III公式リポジトリを参照。
初期設定
アプリ起動時にFirefly IIIサーバーのURLとAPIトークンを入力。バックエンド接続を確認した後、ダッシュボードに自動遷移する。
アーキテクチャ
Waterfly IIIの動作フローを示す:
flowchart LR
A["Firefly III<br/>バックエンド"] -->|"REST API"| B["Waterfly III<br/>Androidアプリ"]
B --> C["ダッシュボード<br/>表示"]
B --> D["トランザクション<br/>管理"]
B --> E["アカウント<br/>管理"]
B --> F["予算・請求書<br/>管理"]
Firefly IIIサーバーとREST APIを通じて通信し、取得した財務データをAndroidアプリのUI上で表示・編集。
実践的な使い方
ケース1:日常の家計管理
食事、交通、娯楽などの日常支出をスマートフォンから随時入力。カテゴリー分類により月別の支出パターンを可視化。バンキングアプリからのSMS通知を自動的にトランザクションに変換することで、入力手間を削減。
ケース2:複数通貨での家計管理
海外赴任や旅行時の複数通貨での支出を管理。マルチ通貨サポートにより、異なる通貨での取引を同一の資産管理体系で記録・分析可能。
ケース3:給与管理と予算設定
月単位の給与入力と月別予算設定により、支出が予算内に収まっているかを追跡。ダッシュボードの予算概要表示により、現在の支出状況を一目で把握。
Firefly IIIとの関係
Waterfly IIIは単独で機能するアプリケーションではなく、Firefly IIIサーバーのクライアントアプリケーション。すべての財務データはFirefly IIIバックエンドで管理され、Waterfly IIIはそのデータにアクセスして表示・編集するためのモバイルインターフェースを提供。Firefly IIIウェブインターフェースと相互互換性があり、どちらの環境でも同じデータへのアクセスが可能。
まとめ
Waterfly IIIはFirefly IIIの非公式Androidクライアント。Firefly IIIサーバーが提供する個人金融管理機能をモバイルデバイスから操作できる。日常の支出記録から複雑な予算管理まで、個人財務の一元管理を実現。バンキングアプリとの連携により、手動入力の負担を軽減。Firefly IIIの導入を検討する際、スマートフォンからのアクセスニーズがあればWaterfly IIIの組み合わせにより、運用効率が向上する。