Claude Codeは、体感で数日に一度は更新が入る。コマンドは静かに追加され、いつの間にか改名され、たまに丸ごと消える。/vim を打ったら「削除済み」と返ってきて戸惑った人もいるだろう。公式ブログや個人の解説記事は断片的で、「結局いま何が使えるのか」を一枚で見渡せる場所がない。この記事は、公式ドキュメント(code.claude.com)とローカル実機(v2.1.198)の出力を突き合わせ、Claude Codeのコマンド体系を6つの層に整理し、コマンド1つずつを個別に引ける完全リファレンスにしたものだ。推測は書かない。すべて一次ソースに当たって確認した事実だけを並べる。目次から必要なコマンドへ直接飛べる構造にしてあるので、頭から読まず「辞書」として使ってもいい。
この記事のポイント(30秒で分かるClaude Codeのコマンド体系)
・6つの層 CLI/スラッシュ/Skills/Plugins/MCP/Hooks——役割が違う6系統に分かれる
・CLI ターミナルで claude を叩く層。claude mcp claude plugin claude agents などのサブコマンドを持つ
・スラッシュ セッション内の司令塔。公式リファレンス掲載で約100個(/model /context /plan /code-review …)
・統合 「カスタムコマンドはSkillsに統合された」——/deploy は .claude/commands/deploy.md でも .claude/skills/deploy/SKILL.md でも作れる
・廃止に注意 /vim(v2.1.92)・/pr-comments(v2.1.91)は削除済み。claude config もCLIサブコマンドから消えた
・最新の要点 サブエージェントは既定でバックグラウンド実行(v2.1.198)、/rewind でクリア前に巻き戻し(v2.1.191)
本記事の検証環境:ローカル実機 Claude Code v2.1.198(claude --version)で、claude --help/claude mcp --help/claude plugin --help の出力を、公式ドキュメント(code.claude.com)および公式Changelog(最新 v2.1.201)と突き合わせて検証した(2026-07-05)。公式ドメインが docs.claude.com/en/docs/claude-code/… から code.claude.com/docs/en/… へ301リダイレクトすることも確認済み。参照リンクは新ドメインで統一している。
内部リンク:この記事は Claude Code の使い方ピラー記事「Claude Code|2026年版・インストールからCLAUDE.md・Hooks・本番運用までの実装手引き」の一部を、コマンドという切り口で徹底的に掘り下げたクラスタ記事です。
目次——ここから各コマンドへ飛べる
全体像
・6層モデルの地図
第1章:CLIコマンド(ターミナル)
・claude(起動の基本) / claude -p(非対話) / claude -c / -r(継続・再開)
・claude mcp(MCP管理) / claude plugin(プラグイン管理) / claude agents(バックグラウンド)
・claude auth(認証) / claude update / install(更新・導入) / claude doctor(診断)
・claude setup-token / project / ultrareview / claude config はどこへ消えたか / 主要起動フラグ一覧
第2章:スラッシュコマンド(セッション内)
・セッションとコンテキスト / モデル・思考・権限 / レビュー・検証
・拡張・統合 / 情報・運用 / セットアップ・連携
・クラウド・リモート・バックグラウンド / その他ユーティリティ / 廃止・エイリアス
・入力欄ショートカット(@ # !)とキーボード操作
第3〜6章:拡張の4層
・第3章 Skills(手順書) / 第4章 Plugins(配布) / 第5章 MCP(外部接続) / 第6章 Hooks(自動割り込み)
リファレンス・付録
・全コマンド早見表 / よくある落とし穴TOP10 / 環境変数リファレンス / 2026年の差分(v2.1系) / まとめ / 関連記事 / 参照ソース
全体像——Claude Codeのコマンドは6つの層でできている
最初に地図を持っておくと、個々のコマンドが迷子にならない。Claude Codeの操作は、次の6層で構成されている。ターミナルから起動するCLI、起動後のセッションを操るスラッシュコマンド、自然文で呼び出せるSkills、それらを束ねて配布するPlugins、外部ツールをつなぐMCP、ツール実行の前後で発火するHooksだ。

対話セッションを起動"] A1["claude -p
非対話・パイプ用"] A2["claude mcp / plugin
agents / auth / update"] end subgraph S["② セッション内"] B["スラッシュコマンド
/model /context /plan /code-review …"] C["Skills
/skill-name(自然文でも自動起動)"] end D["③ Plugins
Skills・Agents・Hooks・MCPを1パッケージ化"] E["④ MCP サーバ
外部ツール・リソース・プロンプト"] F["⑤ Hooks
PreToolUse / PostToolUse / Stop …"] G["settings.json
権限・モデル・Hooks・Pluginsを設定"] A --> B A --> C D --> C D --> F D --> E E -->|MCPプロンプト| B F -->|ツール実行に割り込む| B G -.-> A G -.-> F G -.-> D
読み方のコツ:CLIは「どう起動するか」、スラッシュは「起動後に何を命じるか」。SkillsとPluginsは「Claudeにできることを増やす」拡張、MCPは「外部の世界とつなぐ」拡張、Hooksは「Claudeの行動に自動で割り込む」拡張だ。この記事は上から順に、この6層を降りていく。
なお、記事内のバージョン表記は、ローカル実機が v2.1.198、公式Changelog上の最新が v2.1.201。両者を突き合わせているため、一部の機能は「手元のv2.1.198にはまだ無いが、より新しい版で入った」ものを含む。その場合は版数を明記する。
第1章:CLIコマンド——ターミナルから叩く claude とサブコマンド
すべての起点は、ターミナルで打つ claude だ。引数なしなら対話セッションが立ち上がり、-p(--print)を付ければワンショットで結果だけ返す。この章では、v2.1.198実機の claude --help で確認したサブコマンドを、1つずつ解説する。

claude — 対話セッションを起動する
用途:Claude Codeの基本。引数なしで対話セッション(TUI)を開く。プロンプトを引数に渡すと、それを初期指示としてセッションが始まる。
構文:claude [options] [prompt]
実行例:
claude # 対話セッションを開く
claude "READMEを日本語に翻訳して" # 初期プロンプト付きで開く
claude -w feature-x "認証を実装" # 専用worktreeを切って作業(後述の --worktree)
落とし穴:初回起動時は「作業ディレクトリを信頼するか」の確認(workspace trust dialog)が出る。信頼できないディレクトリでいきなり --dangerously-skip-permissions を併用しないこと。
関連:claude -p(非対話)、claude -c(継続)
claude -p / --print — 非対話でワンショット実行
用途:応答を1回だけ出力して終了する。パイプ・スクリプト・CIに向く。TUIを起動しないので、git diff | claude -p "…" のような使い方ができる。
構文:claude -p "<prompt>" [--output-format text|json|stream-json]
実行例:
# 差分からコミットメッセージ案をJSONで受け取る
git diff --staged | claude -p "この差分のコミットメッセージ案を3つ。日本語で" --output-format json
# ストリーミングで受け取りつつ予算上限を設ける
claude -p "大きめのリファクタ計画を立てて" --output-format stream-json --max-budget-usd 2
落とし穴:-p モードでは、検証に失敗した設定ファイルはエラーを出さず静かに無視される。挙動が変なときは --verbose や -d(debug)で確認する。--max-budget-usd や --fallback-model は --print 時のみ有効。
関連:--output-format、--json-schema(構造化出力の検証)、claude agents
claude -c / -r — 継続と再開
用途:-c(--continue)は現ディレクトリの直近会話をそのまま継続。-r(--resume)はセッションIDを指定、または引数なしでピッカーを開いて選ぶ。
構文:claude -c / claude -r [session-id]
実行例:
claude -c # さっきの続きから
claude -r # ピッカーで過去セッションを選ぶ
claude -r 3f2a… --fork-session # 再開しつつ新IDで複製(元を汚さない)
落とし穴:--fork-session を付けないと同じセッションIDを再利用する。実験的に脇道へそれたいときはforkして本流を汚さないのが安全。
関連:/resume、/rewind、--from-pr(PRに紐づくセッションを再開)
claude mcp — MCPサーバの追加・管理
用途:外部ツール(GitHub・Sentry・DB・ブラウザ等)をつなぐMCPサーバを、CLIから設定・管理する。
主なサブコマンド:
・add <name> <commandOrUrl> [args...]——サーバを追加
・add-json <name> <json>——JSON文字列で追加
・add-from-claude-desktop——Claude Desktopの設定を取り込む(Mac/WSL)
・list / get <name>——一覧・詳細(未承認は「⏸ Pending approval」表示)
・login <name> / logout <name>——OAuth認証(--no-browser でヘッドレス)
・remove <name> / reset-project-choices / serve
実行例:
# HTTP型サーバを追加
claude mcp add --transport http sentry https://mcp.sentry.dev/mcp
# ヘッダ付きHTTP
claude mcp add --transport http corridor https://app.corridor.dev/api/mcp --header "Authorization: Bearer ..."
# stdio型(環境変数付き)——「--」の後が実際に起動するコマンド
claude mcp add my-server -e API_KEY=xxx -- npx my-mcp-server
落とし穴:stdio型は必ず -- の後にコマンドを書く。-e KEY=VALUE は -- より前。プロジェクト共有は .mcp.json(第5章)を使う。
関連:/mcp、第5章 MCP
claude plugin(plugins)— プラグイン管理
用途:Skills・エージェント・Hooks・MCPを束ねたプラグインを、マーケットプレイス経由で導入・管理する。
主なサブコマンド:
・marketplace add|list|remove|update——マーケット管理(add <source> はURL/パス/GitHub repo)
・install|i <plugin>(plugin@marketplace 指定可)/ uninstall|remove
・enable / disable / list / details <name>(同梱物とトークンコスト予測)
・init|new <name>——.claude/skills/ に雛形を作成(次回 <name>@skills-dir で自動ロード)
・update <plugin>(再起動で反映)/ prune|autoremove/ validate <path>/ eval [target](graderで採点)/ tag [path]({name}--v{version} gitタグ)
実行例:
claude plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official
claude plugin install superpowers@claude-plugins-official
claude plugin validate ./my-plugin # 配布前チェック
落とし穴:update は再起動しないと反映されない。セッション中に反映したいなら /reload-plugins。
関連:/plugin、第4章 Plugins
claude agents — バックグラウンドエージェント管理
用途:claude --bg(--background)で起動したセッションを一覧・管理する。人間が席を外しても走り続けるワークフローの土台。
構文:claude agents [--json] [--cwd <path>] [--model …] [--permission-mode …]
実行例:
claude --bg "テストを全部通るまで直して" # バックグラウンドで起動
claude agents # 稼働中セッションを一覧
claude agents --json # CI/スクリプト用に機械可読出力
落とし穴:--json は稼働中のみ。完了済みも含めるなら --all。バックグラウンドagentは権限プロンプトで止まることがある(--json の waitingFor で検知可能)。
関連:/background、/tasks、/stop
claude auth — 認証
用途:Anthropicアカウントへのサインイン管理。
サブコマンド:login / logout / status
実行例:claude auth status(いまの認証状態を確認)/claude auth login(サインイン)。
落とし穴:APIキー運用とサブスクリプション(OAuth)運用は別。長期の非対話トークンが要るなら claude setup-token(要サブスクリプション)。
関連:/login、/logout、--bare(認証をAPIキーに限定する最小モード)
claude update / install — 更新と導入
用途:update(upgrade)は更新確認とインストール。install [target] はnative buildの導入で、stable / latest / 特定バージョンを選べる。
実行例:claude update(最新へ更新)/claude install latest(最新native buildを導入)/claude install 2.1.198 --force(特定版を強制導入)。
落とし穴:更新が速いので、挙動が変わったら /release-notes で差分を確認。自動更新が不調なら claude doctor。
関連:/upgrade(プラン変更ページ。バージョン更新とは別物)
claude doctor — インストールの健全性診断
用途:Claude Codeのインストールと自動更新の健全性をチェックする。
実行例:claude doctor
落とし穴:doctorは健全性チェックのため、workspace trustダイアログをスキップし .mcp.json のstdioサーバを起動する。信頼できるディレクトリでのみ実行すること。
関連:--safe-mode(全カスタマイズ無効で起動)、/doctor
claude setup-token / project / ultrareview
claude setup-token(用途)長期の認証トークンを発行。CI等の非対話運用向け。要Claudeサブスクリプション。
claude project purge [path](用途)そのプロジェクトのClaude Code state(transcripts・tasks・file history・config項目)を丸ごと削除する。ディスク掃除・機密整理に。
claude ultrareview [target](用途)現在ブランチ/PR番号/baseブランチを対象に、クラウドの多エージェントでコードレビューを走らせ、指摘を出力する。--json(生bugs.json)、--timeout <分>(既定30)。
claude ultrareview 1234 --timeout 20 # PR #1234 を最大20分でレビュー
claude project purge . # このプロジェクトの状態を全消去
落とし穴:ultrareview は課金対象のクラウド実行。ローカルの差分レビューは /code-review で足りることが多い。
関連:/ultrareview、/code-review
claude config はどこへ消えたか
落とし穴:claude config はCLIから撤去された
かつて存在した claude config get/set/list は、v2.1.198のサブコマンド一覧に現れない(実機で確認)。設定変更は次の3ルートに集約された——①セッション内で /config(v2.1.181から /config thinking=false のような key=value 記法も可)、②~/.claude/settings.json(個人)や .claude/settings.json(プロジェクト)を直接編集、③起動時フラグ --settings <file-or-json>。古いブログの「claude config set で…」という手順はそのままでは通らない。設定キーの一覧は公式のSettingsを参照。
覚えておきたい主要起動フラグ
CLIフラグは非対話運用・チーム運用で効いてくる。v2.1.198の claude --help から、使用頻度の高いものを抜き出す。
| フラグ | 役割 |
|---|---|
--model <model> |
opus/sonnet/fable エイリアス、または claude-fable-5 等のフルID |
--fallback-model <list> |
過負荷時のフォールバック(--print時) |
--permission-mode <mode> |
acceptEdits/auto/bypassPermissions/default/dontAsk/plan(v2.1.200で default→Manualに改名) |
--effort <level> |
low/medium/high/xhigh/max |
-w, --worktree [name] |
このセッション専用のgit worktreeを作る(--tmux で分割ペイン) |
--add-dir <dirs...> |
作業ディレクトリ外へのアクセスを追加許可 |
--allowedTools / --disallowedTools |
"Bash(git *) Edit" のように許可・拒否ツールを列挙 |
--tools <list> |
組み込みツールを限定(""=全無効/default=全部/"Bash,Edit,Read") |
--mcp-config <file> / --strict-mcp-config |
MCP設定の読み込みと限定 |
--settings <file-or-json> / --setting-sources <user,project,local> |
追加設定の読み込み元 |
--system-prompt / --append-system-prompt |
システムプロンプトの差し替え・追記 |
--agents <json> / --agent <name> |
カスタムエージェントの定義・指定 |
--bg, --background |
バックグラウンドagentとして起動し即return |
--bare |
hooks・LSP・plugin sync・auto-memory・CLAUDE.md自動探索まで省く最小モード |
--safe-mode |
全カスタマイズ無効で起動(設定破損の切り分け用) |
--dangerously-skip-permissions |
全権限チェックをbypass(ネット遮断サンドボックス限定推奨) |
--json-schema <schema> |
構造化出力のスキーマ検証 |
--max-budget-usd <amount> |
API課金の上限(--print時) |
--bare と --safe-mode の違い:--bare は「速度のために余計な機能を積まない」最小モード(自動化・CI向け)。--safe-mode は「壊れた設定を切り分ける」トラブルシュート用で、CLAUDE.md・skills・plugins・hooks・MCP・カスタムコマンドまで一時的に無効化する。認証・モデル選択・組み込みツール・権限は通常どおり効く。
第2章:スラッシュコマンド——セッション内の司令塔(約100個)
セッションが立ち上がったら、操作の主役はスラッシュコマンドに移る。/ と打てば全コマンドがフィルタ表示される。コマンドはメッセージの先頭でのみ認識され、後ろに続くテキストは引数になる。公式のコマンドリファレンスには2026-07-05時点で約100個が掲載されている。ここでは役割別に、主要なものを個別に、細かいものは簡潔に解説する。
2-1. セッションとコンテキストを操る
長い作業ほど「文脈の管理」が効く。ここが下手だと、モデルが混乱したりトークンを無駄に食う。
/clear [name](用途)文脈を空にして新しい会話を始める。話題が変わったら真っ先に打つ。
/compact [instructions](用途)これまでの会話を要約して文脈を空ける。長い作業の途中で、文脈を保ちつつ容量を稼ぎたいときに。instructionsで要約の観点を指定できる。
/context [all](用途)いま何が文脈を占めているかを色付きグリッドで可視化する。精度が落ちてきたらまずこれで原因を見る。
/rewind(v2.1.191/用途)会話・コードを過去の地点へ巻き戻す。/clear してしまった後でも、その前へ復帰できるのが強力。選択したメッセージからの要約も可能。
/resume [session](用途)ID・名前で会話を再開、または引数なしでピッカーを開く。
/branch [name](用途)この地点で会話を分岐させ、別方向を試しても現状を失わないようにする。
/fork <directive>(v2.1.161/用途)会話全体を引き継いだフォークサブエージェントを背後で起動し、あなたは手を止めずに進める。
/cd <path>(v2.1.169/用途)セッションを別の作業ディレクトリへ移す。プロンプトキャッシュを壊さないのでトークン効率が良い。
/btw <question>(用途)会話履歴に残さない小さな脇質問。ツールアクセスを持たず、キャッシュを再利用する。
/rename [name](用途)現セッション名を変更し、プロンプトバーに表示する。
文脈があふれると精度が落ちる——長時間セッションでモデルの回答が雑になってきたら、まず /context で使用量を見て、/compact で圧縮する。取り返しがつかなくなったら /rewind で巻き戻せる。「消す前に必ず compact か branch」を癖にすると事故が減る。
2-2. モデル・思考量・権限を切り替える
/model [model](用途)AIモデルを切り替え、新規セッションの既定として保存する。opus/sonnet/fable などのエイリアスやフルIDを渡せる。v2.1.144以降、/model は現セッションのモデルを変え、モデルピッカーで d を押すと既定として保存できる。
/effort [level](用途)思考量(low〜max、または auto)を調整する。難タスクは high〜xhigh、軽作業は下げてコスト削減。
/fast [on|off](用途)高速モードの切り替え。対応モデルで、レートと速度を上げる。
/permissions(用途)許可(allow)・確認(ask)・拒否(deny)のツール権限ルールを管理する。「毎回同じ確認が出る」ならここで許可ルールを足す。
/config [key=value …](v2.1.181/用途)設定UIを開く。/config thinking=false のようにその場で設定キーを変えることもできる。テーマ・モデル・出力スタイル等をここで調整。
/plan [description](用途)プロンプトから直接プランモードへ入る。大きな変更の前に、まず計画を立ててレビューする流れに向く。
/sandbox(用途)サンドボックスモードのトグル。
関連:起動時に決めるなら --permission-mode / --effort / --model。恒久設定は settings.json。
2-3. レビュー・検証・実行(多くは「Skill」)
コード品質まわりは、単なるコマンドではなくバンドルSkill/Workflowとして提供されるものが多い。公式一覧では「Skill.」「Workflow.」と明記されている。
/code-review [low|medium|high](Skill/v2.1.147で改名/用途)変更差分を、正しさ(バグ)と整理観点でレビューする。effortを上げるほど広く(不確実な指摘も含めて)見る。--comment でPRにインラインコメント、--fix で修正を作業ツリーに適用。
/simplify [target](Skill/v2.1.154で復活/用途)変更コードを「整理・簡素化・効率化」の観点だけでレビューし、修正を適用する。バグは探さない。
/security-review(用途)現在ブランチの変更をセキュリティ脆弱性の観点で分析する。
/review [PR](用途)GitHub PRを、/code-review と同じエンジンでレビューする。
/run(Skill/v2.1.145/用途)アプリを実際に起動・操作して、変更が「テストが通る」だけでなく本当に動くかを確認する。
/verify(Skill/v2.1.145/用途)ビルド→起動→操作→観察で、変更が意図どおりかを型やテストに頼らず確かめる。
/run-skill-generator(Skill/v2.1.145/用途)/run・/verify に、このプロジェクトのアプリの起動・操作方法を教えるための専用Skillを生成する。
/deep-research <question>(Workflow/用途)Web検索をファンアウトし、出典を突き合わせて引用付きレポートを統合する。
/dataviz [request](Skill/v2.1.198/用途)チャート・グラフ・ダッシュボードの設計ガイド。カラーパレット検証つき。
/batch <instruction>(Skill/用途)コードベース全体の大規模変更を並列でオーケストレーションする。

混同注意:/code-review と /simplify は別物
歴史がややこしい。v2.1.147で /simplify が /code-review に改名され、正しさ(バグ)を指摘するツールになった。その後v2.1.154で /simplify が別物として復活し、今度は「整理・簡素化・効率化」だけを行うcleanup専用になった。つまり現在は両方が存在し、役割が違う——バグを探すなら /code-review、綺麗にするだけなら /simplify。この二段階の経緯を知らないと「同じでは?」と混乱する。
2-4. 拡張・統合まわり
/mcp(用途)MCPサーバの接続・認証・提供ツールを管理する。サーバのOAuth認証もここから。
/plugin [subcommand](用途)プラグインの管理(マーケット追加・インストール・有効化など)。
/hooks(用途)ツールイベントのHook設定を(読み取り専用で)確認する。
/skills(v2.1.121/用途)利用可能なSkillの一覧を表示する。
/reload-skills(v2.1.152/用途)再起動せずにSkill/コマンドディレクトリを再スキャンし、セッション中に追加・変更したSkillを反映する。
/reload-plugins [--force](用途)再起動せず全プラグインを再読込し、保留中の変更を反映する。
/agents(v2.1.198で挙動変更/用途)サブエージェントの作成・管理を促し、.claude/agents/ や ~/.claude/agents/ の直接編集を案内する。以前のセットアップウィザードは廃され、ディレクトリ直接編集が基本になった。
/ide(用途)IDE連携の管理と状態表示。
/chrome(用途)Claude in Chrome の設定(v2.1.198で正式版)。
関連:第3章 Skills/第4章 Plugins/第5章 MCP/第6章 Hooks
2-5. 情報・運用
/help(用途)ヘルプと利用可能コマンドを表示。まず打つ1つ。
/usage(用途)セッションコスト・プラン使用上限・活動統計を表示。/cost と /stats はこのエイリアス。v2.1.149以降、何が上限を消費しているかをカテゴリ別(skills/subagents/plugins/MCP)に内訳表示する。
/status(用途)設定のStatusタブを開き、バージョン・モデル・アカウント・接続状況を見る。
/doctor(用途)インストールと設定を診断する。
/release-notes(用途)変更履歴を対話バージョンピッカーで表示。更新で挙動が変わったときの確認に。
/insights(用途)セッション傾向(作業領域・操作パターン・摩擦点)を分析するレポートを生成する。
/recap(用途)現セッションの1行要約をオンデマンドで生成する。
/login / /logout(用途)Anthropicアカウントへのサインイン・サインアウト。
/privacy-settings(用途)プライバシー設定の表示・更新。
/feedback [report](用途)フィードバック・バグ報告・会話共有の送信。
2-6. セットアップ・連携
/init(用途)プロジェクトに CLAUDE.md の雛形を生成する。リポジトリで最初に打つコマンド。
/memory(用途)CLAUDE.md メモリの編集、auto-memoryの有効/無効、auto-memoryエントリの確認。
/install-github-app(用途)リポジトリにClaude GitHub Appを導入。GitHub Actionsワークフローとシークレットの設定も任意で行える。
/install-slack-app(用途)Claude Slackアプリを導入。
/setup-bedrock / /setup-vertex(用途)Amazon Bedrock/Google Cloud Agent Platform の認証・リージョン・モデルを対話ウィザードで設定。
/terminal-setup(用途)Shift+Enter などの端末キーバインドを設定。
/statusline(用途)ステータスラインを設定。
/keybindings(用途)キーボードショートカット設定ファイルを開く。
/web-setup(用途)ローカルの gh CLI認証を使って、GitHubアカウントをClaude Code on the web に接続する。
2-7. クラウド・リモート・バックグラウンド
/background [prompt](用途)現セッションをバックグラウンドagentに切り離し、この端末を解放する。
/tasks(用途)バックグラウンドで動くすべてを表示・管理する。
/stop(用途)現在のバックグラウンドセッションを停止する。
/schedule [description](用途)Anthropic管理のクラウドで実行するルーティン(定期実行)を作成・更新・一覧・実行する。
/ultraplan <prompt>(用途)ultraplanセッションで計画を作り、ブラウザでレビューして、リモート実行または端末へ戻す。
/ultrareview [PR](用途)クラウドサンドボックスで深い多エージェントのコードレビューを走らせる。
/autofix-pr [prompt](用途)Claude Code on the web のセッションを起動し、現ブランチのPRを監視して、CI失敗やレビューコメント時に修正をpushする。
/teleport(用途)Web上のセッションをこの端末に引き込む(ブランチと会話を取得)。
/desktop(用途)現セッションをClaude Code Desktopアプリで継続する。
/remote-control(用途)このセッションをclaude.aiからリモート操作できるようにする。
/remote-env(用途)クラウドエージェントの既定環境を選ぶ。
/mobile(用途)モバイルアプリ導入用のQRコードを表示する。
2-8. その他ユーティリティ
/copy [N](直近のアシスタント応答をクリップボードへコピー)/ /export [filename](会話をプレーンテキストで書き出し)/ /diff(v2.1.198・未コミット変更とターン毎差分の対話ビューア)
/theme(カラーテーマ変更)/ /color(プロンプトの色)/ /tui [default|fullscreen](TUIモード切替)/ /focus(v2.1.198・直近プロンプトと最終応答だけ表示するfocusビュー)/ /scroll-speed(ホイール速度調整)
/goal [condition|clear](ゴール条件の設定/クリア)/ /advisor [model|off](v2.1.98・別モデルに助言を求めるadvisorツール)/ /voice [hold|tap](音声入力)
/sandbox(サンドボックスのトグル)/ /usage-credits(上限到達時も継続するクレジット設定)/ /upgrade(上位プランへの切替ページ)/ /team-onboarding(利用履歴からチームオンボーディングガイド生成)
/heapdump(JSヒープスナップショットとメモリ内訳を書き出し・診断用)/ /powerup(アニメ付き短レッスンで機能を学ぶ)/ /passes(無料1週間を友人に共有)/ /radio(Claude FM lo-fiラジオをブラウザで開く)/ /stickers(ステッカーを注文)/ /exit(CLIを終了)
遊び心コマンドも公式:/radio(lo-fiラジオ)、/stickers(ステッカー注文)、/powerup(アニメ付きレッスン)は一見ネタに見えるが、いずれも公式コマンドリファレンスに載っている実在コマンドだ。/powerup は機能学習に地味に役立つ。
2-9. 廃止・エイリアスに注意
| コマンド | 状態 |
|---|---|
/vim |
削除済み(v2.1.92)。vim風編集は /config のエディタ設定へ |
/pr-comments |
削除済み(v2.1.91)。PR確認は /review や GitHub連携へ |
/cost |
/usage のエイリアス |
/stats |
/usage のエイリアス |
/upgrade |
プラン変更ページ。バージョン更新の claude update とは別物 |
2-10. 入力欄ショートカット(@ # !)とキーボード操作
スラッシュコマンド以外にも、プロンプト入力欄には効率化のための特別記号がある。
・@ ファイル参照——@src/app.ts のようにパスを補完してファイルを文脈に入れる。MCPリソースも @ で参照できる
・# メモリ追記——# で始めると、その内容をCLAUDE.md(メモリ)へ追記する
・行頭 ! シェル実行——!ls -la のようにシェルコマンドを直接実行する。Ctrl+B でバックグラウンド実行
キーボード操作の要点(詳細は公式のInteractive mode):
・Esc——生成を中断/Esc 2回——1つ前のメッセージへ戻って編集
・Ctrl+R——コマンド履歴の逆方向検索(スコープはセッション→プロジェクト→全体で循環)
・Shift+Tab——権限モードの循環切替(/terminal-setup 済み端末で Shift+Enter 改行)
・Ctrl+T——バックグラウンドのタスク一覧
・画像貼り付け——macOS Cmd+V/Windows・Linux Ctrl+V/WSL Alt+V
vimモードは「消えていない」——スラッシュコマンドの /vim はv2.1.92で削除されたが、vim風の編集操作そのものは残っている。/config(設定UI)のエディタ設定から有効化でき、hjkl 移動・dd・ciw などの操作が使える。「/vim が無い=vim編集ができない」ではない点に注意。
拡張の4層——Skills・Plugins・MCP・Hooksでコマンドを増やす
ここからは「Claudeにできることを増やす」拡張の4層に降りていく。Skills(手順書)・Plugins(配布)・MCP(外部接続)・Hooks(自動割り込み)——役割はそれぞれ違うが、いずれも素のClaude Codeにコマンドや能力を足すための仕組みだ。判断が要る作業はSkills/Plugins、必ず同じ処理はHooks、外の世界とつなぐのはMCP、と対応づけて読むとよい。

第3章 Skills——「手順書」を自然文で呼ぶ
まずSkillsから。Skillは、SKILL.md(YAML frontmatter+本文)を置くだけで作れる「手順書」で、同じ指示・チェックリスト・多段手順を何度もチャットに貼っている場合や、CLAUDE.mdの一節が「事実」ではなく「手順」に育ってきた場合に切り出す。
公式ドキュメントの最重要ポイント:「カスタムコマンドはSkillsに統合された」。.claude/commands/deploy.md と .claude/skills/deploy/SKILL.md は、どちらも /deploy を作り、同じように動く。既存の .claude/commands/ ファイルはそのまま動き続ける。Skillsが足したのは、①補助ファイルを置けるディレクトリ、②「誰が呼ぶか(あなたか、Claudeか)」を制御するfrontmatter、③関連するときClaudeが自動で読み込む能力だ。
置き場所(3スコープ):
・.claude/skills/——プロジェクト共有(チームでコミット)
・~/.claude/skills/——個人(全プロジェクトで使える)
・プラグインにバンドル——配布用
SKILL.md の基本形:
---
name: deploy
description: 本番へデプロイする手順。ユーザーが「デプロイ」と言ったら使う
allowed-tools: Bash(git *), Bash(npm run deploy)
---
1. テストが通っているか確認する
2. `npm run build` を実行
3. `npm run deploy` を実行し、公開URLを報告する
自動起動のしくみ:frontmatterの description を読んでClaudeが自動で呼ぶかを判断する。だから説明文の書き方がそのままトリガー精度になる。「いつ使うか」を具体的に書くほど、狙ったタイミングで発火する。
手動起動と抑制:確実に呼びたいときは /skill-name。自動起動を止めたいときは disable-model-invocation: true。本文が長くなるときは補助ファイルに分け、SKILL.md自体は簡潔に(目安500行以内)。
多重起動(v2.1.199):/skill-a /skill-b do XYZ のように先頭に並べたSkillを最大6つまで読み込み、後続テキストを各Skillへ引数として渡せる。
引数:$ARGUMENTS(全体)、$1 $2(位置引数)、!`command`(動的なシェル出力の埋め込み)、@file(ファイル参照)が使える。
雛形生成:claude plugin init <name> で .claude/skills/ に雛形を作れる(次回 <name>@skills-dir で自動ロード)。
SkillsはAgent Skillsというオープン標準に準拠しており、他のAIツールとも互換。Claude Codeはそこに、呼び出し制御・サブエージェント実行・動的コンテキスト注入といった拡張を足している。SKILL.mdの書き方・自動起動の設計をさらに深掘りしたい場合は、当サイトのClaude Skills徹底解説も参照してほしい。
関連:/skills(一覧)、/reload-skills(再読込)、第4章 Plugins(配布)
第4章 Plugins——Skills・Agents・Hooks・MCPを1パッケージに
Pluginは、Skills・サブエージェント・Hooks・MCPサーバを1つのパッケージにまとめて配布する仕組みだ。plugin.json マニフェストを軸に、skills/・agents/・hooks/・.mcp.json を同梱できる。公式の指針はシンプルで、チームや公開向けに配りたいときにPlugin、個人用途なら素の .claude/ で十分。
(配布の単位)"] P --> SK["skills/
手順書 SKILL.md"] P --> AG["agents/
サブエージェント定義"] P --> HK["hooks/
ライフサイクル割り込み"] P --> MC[".mcp.json
外部ツール接続"] MP["Marketplace
(GitHub等)"] -->|/plugin marketplace add| P
導入の流れ(マーケットプレイス→インストール):
claude plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official
claude plugin install superpowers@claude-plugins-official
claude plugin details superpowers # 同梱物とトークンコストを確認
作って配る流れ:plugin.json を書く → claude plugin validate ./my-plugin で検証 → GitHubへpush → マーケットとして配布。運用系サブコマンドも揃っている——eval(graderで採点)、tag({name}--v{version} のgitタグ作成)、prune(不要な依存の削除)、update(更新・再起動で反映)。
実運用の実例:公式マーケット anthropics/claude-plugins-official の telegram・frontend-design・superpowers・skill-creator・github・ralph-loop などが広く使われている。サードパーティのマーケット(GitHubリポジトリ)を追加して独自Skill群を配ることもできる。
反映されないときは再読込:claude plugin update は再起動で反映される。セッション中に反映したいなら /reload-plugins。プラグイン内Skillのディスク変更は /reload-skills。「更新したのに変わらない」の大半はこの再読込漏れ。
関連:claude plugin、/plugin、第3章 Skills、Plugin marketplaces
第5章 MCP——外部ツール・データとつなぐ
MCP(Model Context Protocol)は、Claudeを外部のツールやデータ(GitHub・Slack・DB・ブラウザなど)につなぐオープン標準だ。接続方式は主にstdio(ローカルのサブプロセス)とHTTP/SSE(リモート)。設定スコープは local / project / user の3つ。MCPそのものの仕組み(サーバ・ツール・リソースの関係)を体系的に知りたい場合は、当サイトのMCPの仕組みガイド2026を先に読むと理解が早い。

.mcp.json(プロジェクト共有)の例:
{
"mcpServers": {
"playwright": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@playwright/mcp@latest"]
},
"sentry": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.sentry.dev/mcp"
}
}
}
CLIでの操作(claude mcp):add(stdio/HTTP)、login <name>(ヘッドレスは --no-browser)、list/get/remove、reset-project-choices。
セッション内(/mcp):サーバの一覧・OAuth認証・提供ツールの中身を確認。
呼び出し方:MCPサーバが提供するプロンプトはスラッシュコマンドとして、リソースは @ メンションで呼び出せる。
代表的なサーバ:Playwright(ブラウザ操作)・GitHub・Sentry・Linear・Slack・PostgreSQL/SQLite など。
MCPの落とし穴:承認待ちと秘密情報
① .mcp.json に書いたプロジェクトスコープのサーバは、初回は「⏸ Pending approval(承認待ち)」として表示され、承認するまで接続されない(claude mcp list で確認できる)。信頼できないリポジトリのMCP定義を無警戒に承認しないこと。承認をやり直すなら claude mcp reset-project-choices。
② リモートMCPのツール呼び出しには時間上限がある(新しめの版では約5分でタイムアウト。CLAUDE_CODE_MCP_TOOL_IDLE_TIMEOUT で調整)。
③ サンドボックス実行時に秘密情報(.env 等)を読ませたくない場合は、sandbox.credentials 系の設定で遮断できる。
関連:claude mcp、/mcp、MCP公式
第6章 Hooks——ツール実行に自動で割り込む
Hooksは、Skillsと違ってLLMの判断を挟まず必ず実行される決定論的な仕組みだ。ライフサイクルの各イベントで、あなたが指定したコマンド等を発火させる。「編集したら必ずフォーマットする」「危険コマンドは必ず止める」のように、判断のブレを許さない自動化に向く。

主なイベント:PreToolUse・PostToolUse・UserPromptSubmit・Notification・Stop・SubagentStop・SessionStart・SessionEnd・PreCompact
ハンドラ種別:command(シェル)、http、mcp_tool、prompt、agent
マッチャ:完全一致(Bash、Edit|Write)や正規表現(^Notebook、mcp__.*__search)でツールを絞る
制御:終了コード 0(成功・JSONを解釈)、2(ブロッキングエラー)、その他(非ブロッキング)。PreToolUse はJSON出力の permissionDecision(allow/deny/ask)で許可判断を制御できる
パス変数:${CLAUDE_PROJECT_DIR}・${CLAUDE_PLUGIN_ROOT} など
settings.json の例(編集後に自動フォーマット):
{
"hooks": {
"PostToolUse": [
{
"matcher": "Edit|Write",
"hooks": [
{ "type": "command", "command": "npx prettier --write $CLAUDE_FILE_PATHS" }
]
}
]
}
}
確認:設定済みのHookは /hooks で読み取り専用で見られる。
Skillsとの使い分け:判断が要る(=文脈次第で内容が変わる)作業はSkill、必ず同じことを機械的にやる作業はHook。詳しくは公式のHooksガイド。
全コマンド早見表とよくある落とし穴(設定・権限)
章をまたいで一望できる早見表。CLIサブコマンドと主要スラッシュコマンドを横断している(全100超のスラッシュコマンドと公式docリンクは、記事末尾の付属CSVに完全収録)。
| コマンド | 層 | カテゴリ | 用途(1行) | 状態/時期 |
|---|---|---|---|---|
claude |
CLI | 起動 | 対話セッションを開始 | active |
claude -p |
CLI | 起動 | 非対話でパイプ・CI実行 | active |
claude mcp add |
CLI | MCP | MCPサーバを追加(stdio/HTTP) | active |
claude plugin install |
CLI | Plugin | プラグインを導入 | active |
claude agents |
CLI | エージェント | バックグラウンドagent管理 | active |
claude auth login |
CLI | 認証 | Anthropicアカウントにサインイン | active |
claude update |
CLI | 保守 | 更新確認とインストール | active |
claude doctor |
CLI | 保守 | インストール健全性チェック | active |
claude ultrareview |
CLI | レビュー | クラウド多エージェントレビュー | active |
claude config |
CLI | 設定 | (旧)設定get/set | CLIから撤去 |
/init |
slash | セットアップ | CLAUDE.mdを生成 | active |
/memory |
slash | セットアップ | CLAUDE.md・auto-memoryを編集 | active |
/model |
slash | モデル | モデル切替と既定保存 | active |
/effort |
slash | モデル | 思考量を調整 | active |
/context |
slash | 文脈 | 文脈使用量を可視化 | active |
/compact |
slash | 文脈 | 会話を要約して圧縮 | active |
/rewind |
slash | 文脈 | 会話・コードを巻き戻し | 追加 v2.1.191 |
/cd |
slash | 文脈 | 作業ディレクトリ移動 | 追加 v2.1.169 |
/plan |
slash | 計画 | プランモードへ | active |
/code-review |
slash(Skill) | レビュー | バグ+整理をレビュー | 改名 v2.1.147 |
/simplify |
slash(Skill) | レビュー | 整理・簡素化のみ適用 | 復活 v2.1.154 |
/security-review |
slash(Skill) | レビュー | セキュリティ観点で分析 | active |
/run /verify |
slash(Skill) | 検証 | アプリを起動・操作して確認 | 追加 v2.1.145 |
/deep-research |
slash(Workflow) | 調査 | 出典付きで統合レポート | active |
/dataviz |
slash(Skill) | 可視化 | チャート設計ガイド | 追加 v2.1.198 |
/mcp |
slash | 拡張 | MCP接続・認証・ツール確認 | active |
/plugin |
slash | 拡張 | プラグイン管理 | active |
/hooks |
slash | 拡張 | Hook設定を確認 | active |
/skills |
slash | 拡張 | Skill一覧 | 追加 v2.1.121 |
/config |
slash | 設定 | 設定UI/key=value |
key=value v2.1.181 |
/usage(/cost /stats) |
slash | 運用 | コスト・上限・活動を表示 | active |
/vim |
slash | 編集 | (旧)vim風編集 | 削除 v2.1.92 |
/pr-comments |
slash | Git | (旧)PRコメント確認 | 削除 v2.1.91 |
全コマンドの完全版はCSVで:本文の早見表は代表例に絞っている。100個超のスラッシュコマンド全件を、カテゴリ・追加/廃止バージョン・公式ドキュメントURL付きで一覧したい場合は、付属CSV(claude-code-commands-matrix.csv)をダウンロードして表計算ソフトで開くと、フィルタ・検索しながら引ける。
よくある落とし穴 TOP10
実運用でつまずきやすい順に、一次ソースで確認できた事実ベースで並べる。

claude configを探して見つからない:CLIのサブコマンドから撤去された。設定は/config・settings.json・--settingsへ。/vim/pr-commentsが「削除済み」と出る:それぞれv2.1.92・v2.1.91で撤去。vim編集は/config、PR確認は/review/GitHub連携へ。/code-reviewと/simplifyを同じと思い込む:前者はバグ指摘、後者は整理専用。改名(v2.1.147)→復活(v2.1.154)の二段階を経て役割が分かれた。.mcp.jsonを置いたのにMCPが繋がらない:プロジェクトスコープは初回「⏸ 承認待ち」。承認するまで接続されない。--dangerously-skip-permissionsを常用してしまう:全権限bypassは、ネット遮断済みサンドボックス限定推奨。日常運用では/permissionsで許可ルールを整える。- モデル/思考量が重すぎ・軽すぎ:難タスクは
/effortをxhighへ、軽作業は/fastをon。/modelはセッション既定も更新する点に注意。 - 文脈が溢れて精度が落ちる:
/contextで可視化し、/compactで圧縮。長時間セッションは/rewindで巻き戻せる(v2.1.191)。 - Skillが自動で呼ばれない/呼ばれすぎる:トリガーは
descriptionの文面次第。呼ばれ過ぎはdisable-model-invocationで抑制。 - プラグイン/Skillを更新したのに反映されない:
/reload-plugins(またはclaude plugin update後に再起動)が必要。Skillのディスク変更は/reload-skills。 - ローカル版と最新ドキュメントがズレる:数日で更新される。
claude --versionと/release-notes、claude updateで追随する。
詰まったときの初動3手
・claude doctor——インストールと設定の健全性を診断
・claude --safe-mode(または /config 見直し)——全カスタマイズ無効で起動し、設定破損を切り分け
・/release-notes——直近の変更で挙動が変わっていないかを確認
環境変数リファレンス——CLIフラグの裏側で効く設定
挙動を変えられるのはフラグや設定ファイルだけではない。環境変数でも既定を固定できる。CIのステップや、シェルの起動スクリプト(~/.zshrc など)に書いておけば、毎回フラグを付け直さずに済む。実用度の高いものを抜粋する(完全な一覧は版によって増減するため、最終的には公式ドキュメントで確認してほしい)。
| 環境変数 | 役割 |
|---|---|
ANTHROPIC_API_KEY |
コンソール発行のAPIキーで認証する |
ANTHROPIC_MODEL |
既定モデルを指定する(セッション内の /model が優先) |
ANTHROPIC_BASE_URL |
APIエンドポイントを差し替える(社内プロキシ・ゲートウェイ経由) |
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK / CLAUDE_CODE_USE_VERTEX |
Amazon Bedrock / Google Vertex AI 経由に切り替える |
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER |
Bedrockのサービス階層(default / flex / priority) |
CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL |
既定の思考量(effort)を指定する(/effort の初期値) |
CLAUDE_CODE_MCP_TOOL_IDLE_TIMEOUT |
リモートMCPツール呼び出しのタイムアウトを調整する(第5章 MCP 参照) |
MCP_CONNECTION_NONBLOCKING |
MCPサーバを非ブロッキングで起動し、接続待ちで固まらせない |
CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY |
入力プロンプトの履歴をローカルに保存しない |
CLAUDE_CODE_DEBUG_LOGS_DIR |
デバッグログの出力先ディレクトリを指定する |
SLASH_COMMAND_TOOL_CHAR_BUDGET |
Skillの説明文に割り当てる文字バジェットを広げる |
SLASH_COMMAND_TOOL_CHAR_BUDGET は、Skillをたくさん入れた環境でClaudeが「スキルを認識してくれない」ときの処方箋。Skillの自動起動は 第3章 で見たとおり description の文面がトリガーになるが、登録Skillが増えて説明文の合計が上限(既定はコンテキストの約1%)を超えると、あふれたぶんの説明が刈り取られ、起動キーワードごと消えてしまう。この変数で上限を引き上げると、多数のSkillを積んでも自動起動が効くようになる。
2026年の差分(v2.1系)とまとめ——更新に振り回されないために
Claude Codeの「更新の速さ」を体感するために、公式Changelog(一次ソース、最新v2.1.201)で確認できた主要な変更を時系列で抜き出す。

| 版 | 追加・変更(Changelog準拠) |
|---|---|
| v2.1.147 | /simplify を /code-review に改名。バックグラウンドの固定セッション対応 |
| v2.1.149 | /usage がカテゴリ別内訳(skills/subagents/plugins/MCP)を表示 |
| v2.1.152 | /reload-skills 追加。frontmatterで disallowed-tools 指定可 |
| v2.1.154 | Opus 4.8 登場・既定がhigh effortに。動的ワークフロー導入。/simplify がcleanup専用として復活 |
| v2.1.161 | .claude/skills 配下のプラグインを自動ロード。claude plugin init 追加 |
| v2.1.169 | --safe-mode と /cd 追加 |
| v2.1.170 | Claude Fable 5 登場 |
| v2.1.172 | サブエージェントが自身のサブエージェントを最大5階層まで生成可能に |
| v2.1.178 | TeamCreate/TeamDelete ツールを撤去(暗黙のチーム化へ) |
| v2.1.181 | /config key=value 記法を追加 |
| v2.1.191 | /rewind——/clear 前への復帰に対応 |
| v2.1.197 | Claude Sonnet 5 が既定モデルに。ネイティブ1Mトークン文脈 |
| v2.1.198 | サブエージェントが既定でバックグラウンド実行。Claude in Chrome が正式版に。/dataviz・/diff・/focus 追加 |
| v2.1.199 | スキルの多重起動(/skill-a /skill-b …、最大6個) |
| v2.1.200 | default 権限モードを Manual に改名。AskUserQuestion の自動継続を既定オフに |
今のClaude Codeを一言で言うと:「対話ツール」から「席を外しても回るエージェント基盤」へ寄っている。サブエージェントの既定バックグラウンド化(v2.1.198)、動的ワークフロー(v2.1.154)、claude agents によるバックグラウンド管理、/rewind での安全な巻き戻し——いずれも「人間が張り付かなくても安全に走らせる」方向の変更だ。モデル面では Opus 4.8 → Fable 5 → Sonnet 5(1M文脈で既定化)と短期間で層が厚くなった。
なお、SDKの名称も整理された。かつての「Claude Code SDK」は、コーディング以外のエージェント用途まで広がったことを受け「Claude Agent SDK」へ改称されている(Anthropic公式ブログ)。CLIのコマンド体系とは別レイヤーの話だが、検索でヒットする古い名称に戸惑わないよう補足しておく。
まとめ——「6層の地図」を持てば更新に振り回されない
Claude Codeのコマンドは多いが、CLI/スラッシュ/Skills/Plugins/MCP/Hooks の6層という地図さえ頭に入れば、新しいコマンドが増えても「これはどの層の話か」で位置づけられる。更新が速いのは弱点ではなく、/release-notes と claude update を習慣にすれば追いつける。
まずは /help で全体を眺め、/context で文脈を意識し、/code-review と /simplify を使い分けるところから始めるといい。チームで使うなら /init で CLAUDE.md を整え、.mcp.json と Hooks で「毎回やること」を自動化する。コマンドを実運用の設計・権限・自動化にどう落とすかは、当サイトのClaude Codeベストプラクティスガイドにまとめている。細部は必ず自分の環境の claude --version と公式ドキュメント(code.claude.com)で確認してほしい——このガイド自体、来月には数行が古くなっているはずだから。だからこそ、覚えるべきは個々のコマンドではなく「6層の地図」と「一次ソースに当たる習慣」だ。
関連記事
・Claude Code|2026年版・インストールからCLAUDE.md・Hooks・本番運用までの実装手引き:本記事のピラー。コマンド以外も含めたClaude Code全体の実装ガイド
・Claude Skills徹底解説:本記事第3章の深掘り。SKILL.mdの書き方・自動起動の設計・配布までを詳説
・MCPの仕組みガイド2026:本記事第5章の深掘り。MCPの接続方式・設定スコープ・サーバの選び方
・Claude Codeベストプラクティスガイド2026:コマンドを実運用に落とす権限設計・自動化・チーム運用の指針
・Gemini CLI完全ガイド:別系統のターミナルAIエージェント。Claude Codeと比較して選びたいときに
参照ソース
・Commands — Claude Code Docs(組み込みコマンド/バンドルSkillの公式一覧)
・Extend Claude with skills — Claude Code Docs(カスタムコマンドのSkills統合)
・Interactive mode — Claude Code Docs(ショートカット・vimモード)
・Connect Claude Code to tools via MCP — Claude Code Docs
・Automate actions with hooks — Claude Code Docs
・Create plugins — Claude Code Docs / Plugin marketplaces
・Subagents — Claude Code Docs / Settings
・Claude Code Changelog(バージョン別変更の一次ソース、最新v2.1.201)
・Agent Skills(SKILL.mdオープン標準)
・Claude Code v2.1.198 ローカル実機出力(claude --help、claude mcp --help、claude plugin --help ほか、2026-07-05取得)
■ X配信フック候補(画像添付必須・1日3投稿以内・08時台JST)
- 「Claude Codeの
claude configはもう無い。設定は3ルートに集約された——CLIから消えたコマンド一覧」 - 「
/vim(v2.1.92廃止)、/pr-comments(v2.1.91廃止)。あなたのメモ、更新できてます?100超のコマンドを6層で整理した」 - 「
/code-reviewと/simplifyは別物。改名→復活の二段階で役割が分かれた話」 → 投稿後30分以内にセルフリプで参考リンク(code.claude.com/docs/en/commands)を添える
■ ファクトチェック済みの要注意ポイント(校正者へ)
- 「Manual権限モード」はv2.1.200の実在変更(”default”→”Manual”)。ローカルv2.1.198の –help列挙(acceptEdits/auto/bypassPermissions/default/dontAsk/plan)とは版差があるため断定表現に注意
- モデル既定の記述はChangelog原文準拠(Opus4.8=v2.1.154 / Fable5=v2.1.170 / Sonnet5既定=v2.1.197)
- Claude Agent SDK改称は公式ブログ由来(本文では軽く触れるに留めた)
-
MCPタイムアウト5分 / sandbox.credentials はChangelog由来の新しめの版の挙動。版差に注意
–>