「Claude Coworkは便利そうだが、公式アプリはクローズドソースで自社ホストもできない」——そう感じてOpenWorkにたどり着いた読者は多いはずだ。OpenWorkdifferent-ai/openwork)は、GitHub上で「Claude CoworkとCodexのオープンソース代替」と公式に位置づけられているデスクトップアプリである。ただし2026年3月に本記事の初版を公開した時点から、プロダクトの実体はかなり変わった。当時は「npmでセットアップするチーム向けWebツール」という体裁だったが、現在はElectron製のネイティブデスクトップアプリと、MCP(Model Context Protocol)経由でAIエージェント同士をつなぐ仕組みへと姿を変えている。

OpenWorkデスクトップアプリのデモGIF。ワークスペースでAIエージェントに指示を出し、スキルを実行する様子
OpenWorkのデモGIF(出典: different-ai/openworkリポジトリ直下の`app-demo.gif`。2026-07-28にHTTP 200で実在確認。現行READMEには埋め込まれていないが、リポジトリに実在するファイルである)
30秒でわかる OpenWork(2026年7月28日時点)
  • 正体:Claude Coworkのオープンソース代替を掲げるElectron製デスクトップアプリ。macOS/Windows/Linux対応、★17,356・フォーク1,820
  • 何ができるOpenWork MCPを通じて、スキル・プラグイン・Google Workspace/Microsoft 365接続などをClaude Code・Cursor・Codex・OpenCode間で使い回せる
  • 何を解決する:チームで同じAI環境をゼロから作り直す手間。1人が作ったスキルや接続設定を、組織の管理コンソール「Den」経由でメンバーへ配布できる
  • 何を代替できる:Anthropic公式のClaude Cowork(クローズドソース)の自社ホスト可能・オープンソース版という立ち位置
  • ライセンスの実態:コアはMITだが、組織管理機能(Den)は/ee配下のFunctional Source License 1.1対象で、100%オープンソースではない
  • 料金:Solo無料、Team Starterは1席月10ドル(最初の5席無料)、Enterpriseは個別見積もり

Claude Code本体の基礎(インストール・CLAUDE.md・Hooksなど)はClaude Code|2026年版・インストールからCLAUDE.md・Hooks・本番運用までの実装手引きにまとめている。本記事はその上でOpenWorkが何を足すのかに絞って解説する。

検証環境・検証日
本記事の数値・ライセンス条項・料金は、GitHub API(gh api repos/different-ai/openwork)、公式リポジトリのREADME・LICENSE・ee/LICENSE・STATS_V2.md、およびopenworklabs.com/docsopenworklabs.com/pricingを2026年7月28日に直接確認して記載している。日次で更新されるダウンロード数・Issue数などは確認時点のスナップショットである点に留意されたい。

OpenWorkとは:Claude Coworkのオープンソース代替をMCPで実装した理由

GitHubのリポジトリ説明には “The open-source alternative to Claude Cowork (powered by opencode)” と明記されている。README冒頭でも「OpenWork is a free, open-source desktop app made for sharing AI workflows. It is an open-source alternative to Claude Cowork and Codex for macOS, Windows, and Linux.」と説明されており、単発の開発ツールではなく「AIワークフローを共有するためのアプリ」という立ち位置が一貫している。

ここで言う「powered by opencode」は、本サイトでも別記事で扱ったOpenCode(Claude・GPT等の複数LLMバックエンドに対応するオープンソースのAIコーディングエージェント。GitHub18万スター超)のエンジン部分を指す。OpenWorkはこのopencodeを土台にしつつ、単体のCLI/デスクトップアプリでは持たない「組織単位でスキル・接続を配布する仕組み(Den)」を上乗せしたプロダクト、と捉えると位置づけが分かりやすい。

公式ドキュメント(openworklabs.com/docs)は、導入経路を3段階の展開オプションとして整理している。ダウンロード版のデスクトップアプリ、チーム向けの「OpenWork Cloud」(共有ワークスペース・組織マーケットプレイス・ホスト型ワーカー・管理型LLMプロバイダーを提供)、そして自社インフラ向けの「Enterprise」の3つで、後述する料金プラン(Solo/Team Starter/Enterprise)はこの展開オプションとほぼ対応している。

開発元のdifferent-ai, Inc.がリポジトリを作成したのは2026年1月14日。本記事の初版公開(2026年3月24日)時点ではまだ立ち上げから2カ月強のプロジェクトだったが、2026年7月28日時点の実測では次の規模まで成長している。

・GitHubスター:17,356
・フォーク:1,820
・Open Issues:376
・直近プッシュ:2026-07-28(本稿執筆当日)
・最新リリース:v0.18.9(2026-07-28公開。同日中にv0.18.8→v0.18.9と2バージョンがリリースされている)

つまり2026年7月28日時点でも1日に複数回リリースが出るペースで開発が継続しており、初版執筆時に懸念すべきだった「メンテナンスが止まっていないか」という点は明確にクリアしている。むしろ逆に、初版で書いた機能説明(Node.js/TypeScriptバックエンド、PostgreSQL、OAuth 2.0、npm run setupでのセットアップ)は、現在のリポジトリ構成(pnpmモノレポ、Electronデスクトップアプリ、apps/{app, desktop, server, ui-demo}という構成)とは一致しない。開発が止まって陳腐化したのではなく、プロダクトの形そのものが作り直された、と理解したほうが実態に近い。

OpenWorkデスクトップアプリの画面。ワークスペース一覧とAIエージェントとのやり取りが表示されている
OpenWorkデスクトップアプリの実際の画面(出典: different-ai/openwork公式README、2026-07-28時点)

ダウンロード130万件・★1.7万の実測に見る半年の成長

READMEの主張を鵜呑みにせず、リポジトリが自ら公開している集計ファイル(STATS.mdSTATS_V2.md)を突き合わせて確認した。これらはGitHub Releaseアセットのダウンロード数をCIが日次で記録している一次データで、「Manual installs」(.dmg/.msi/.deb/.rpmなどインストーラーの直接DL)、「Updater」(既存ユーザーの自動アップデート用アセット)、「Other」(署名ファイル等)に分類されている。

timeline title "OpenWorkのダウンロード数推移(GitHub公式統計より)" "2026-01-14" : "リポジトリ公開" "2026-03-24" : "本記事初版公開時点:累計186,649件" "2026-07-28" : "v0.18.9リリース時点:累計1,305,828件"

本記事の初版を公開した2026年3月24日時点の内訳と、本稿執筆時点(2026年7月28日)の内訳を比べると次のとおりだ。

区分 2026-03-24時点 2026-07-28時点
Manual installs(新規インストール) 61,247件 177,105件
Updater(自動アップデート) 107,230件 692,495件
Other(署名等) 18,172件 436,228件
合計 186,649件 1,305,828件

約4カ月で累計ダウンロードは約7.0倍に伸びた。注目したいのは内訳で、現時点のUpdaterダウンロード(692,495件)は合計の53%を占める。Updaterは「新規に落とされた1回きりのDL」ではなく、既にインストール済みのアプリが自動更新のたびに叩くカウントなので、新規ユーザー獲得だけでなく、既存ユーザーが定着して使い続けていることを示す数字と読める。

公称値をそのまま貼らない理由
OSSのREADMEに載る星数やDL数は往々にして「多いことを示す」以上の意味を持たないが、OpenWorkはダウンロード内訳をリポジトリ自身がバケット分類して公開している珍しいケースだった。この内訳があるおかげで「新規流入」と「継続利用」を分けて評価できる。

もう一つの活動指標として、Open Issuesの376件も見ておきたい。星数やDL数だけを見て「勢いがある」と判断するのは早計で、Issueが積み上がって放置されているプロジェクトは実運用で詰まりやすい。OpenWorkの場合はコミット履歴を見る限り数分〜数十分間隔でマージが続いている。2026年7月28日の日本時間20時21分から21時43分にかけての約82分間だけでも、feat(den-api): admin tool to grant and revoke the per-org Cloud capability(PR #3225)、feat(den): manage Plugin Skills and Plugin lifecycle(PR #3144)、fix(landing): route contact and feedback links(PR #3227)、fix(connect): honor grants for admin desktop capabilities(PR #3159)と、機能追加とバグ修正の入り混じったマージが4件連続していた。376件という数字自体は、Issueが放置されているというより、開発速度に対して報告・要望の流入が追いついている規模の証左と見るのが妥当だろう。

導入方法:デスクトップアプリ・MCP直接登録・エージェント自動セットアップの3通り

初版執筆時に書いていた「git cloneしてnpm install.env.localCLAUDE_API_KEYを設定」という手順は、現行のREADMEのどこにも存在しない。現在案内されている導入経路は3つある。

flowchart TD A["利用したいAIエージェント環境"] --> B{"どう使い始めたいか"} B -->|"アプリとして使いたい"| C["openworklabs.com/download
からデスクトップアプリを入手"] B -->|"エージェントに任せたい"| D["導入プロンプトを渡して
自動セットアップ"] B -->|"MCPだけ追加したい"| E["claude mcp add等で
MCPサーバーを直接登録"] C --> F["OpenWorkデスクトップアプリを起動"] D --> F E --> G["Claude Code / Cursor / Codex / OpenCode
からそのまま利用"]

(1) デスクトップアプリを直接ダウンロードopenworklabs.com/downloadからmacOS/Windows/Linux向けインストーラーを取得する、もっとも単純な経路。

(2) AIエージェントに自動セットアップさせる——README記載の一言プロンプトをClaude Code・Cursor・Codex等に渡すだけで、インストールからワークスペース作成までを任せられる。

Install OpenWork on my computer, set up my first workspace, and open it ready to use. Follow the steps in https://openworklabs.com/start.md?v=hero

(3) MCPサーバーとして既存のエージェントに直接登録。アプリを起動しなくても、リモートMCPサーバー(https://api.openworklabs.com/mcp/agent)を各クライアントに登録するだけで機能を使い始められる。Claude Codeの場合は次のコマンド一発で済む。

claude mcp add --transport http openwork https://api.openworklabs.com/mcp/agent

OpenCodeの場合は設定ファイルへの追記になる。

{
  "mcp": {
    "openwork": {
      "type": "remote",
      "enabled": true,
      "url": "https://api.openworklabs.com/mcp/agent",
      "oauth": {}
    }
  }
}

いずれの経路でも初回接続時にブラウザが開き、OpenWorkの組織アカウントへのサインインを求められる。ここが「チームで同じAI環境を共有する」というOpenWorkの核心部分で、個人のローカル設定ではなく組織アカウントに紐づいたスキル・接続情報が呼び出される仕組みになっている。

アーキテクチャ:OpenWork MCPとDen管理コンソールの仕組み

OpenWork MCPが公開しているツールはわずか2つ——search_capabilities(使えるものを探す)とexecute_capability(それを実行する)——というシンプルな設計だ。この2ツールの裏側で、組織の管理コンソール「Den(デン)」がスキル・プラグイン・LLMプロバイダーへのアクセス権を統括している。

flowchart LR U["チームメンバー"] --> A["Claude Code / Cursor
Codex / OpenCode"] A -->|"MCP接続"| M["OpenWork MCPサーバー
(リモート)"] M --> S["search_capabilities
使えるものを探す"] M --> E["execute_capability
それを実行する"] S --> DEN["OpenWork Den
組織の管理コンソール"] E --> DEN DEN --> P["スキル/プラグイン
マーケットプレイス"] DEN --> L["LLMプロバイダーの
権限管理"] DEN --> G["デスクトップ
ポリシー設定"]

READMEはDenの機能を次のように説明している。

・推論(インファレンス)を大規模に提供し、メンバー・チームごとに使えるモデルプロバイダーを制御
・チームメンバーの招待、チーム作成、アクセス管理を一元化
・デスクトップのポリシー設定、ローカルモデルへのアクセス制限、利用できるアプリバージョンの制御
・スキルやプラグインをマーケットプレイス経由で公開し、組織・チーム・個人単位で割り当て
・Anthropic互換のプラグインをインポートし、対応スキルとリモートMCPをOpenWork MCP経由で利用可能にする

OpenWork Denの組織管理コンソール画面。メンバー一覧やモデルプロバイダーの権限設定が表示されている
OpenWork Denの組織管理コンソール(出典: different-ai/openwork公式README、2026-07-28時点)

Denの機能のうち「Anthropic互換プラグインのインポート」は見落とされがちだが実務上の意味が大きい。Anthropic自身が配布・推奨するプラグイン形式(Claude Code向けのスキル・MCPサーバー定義など)をそのままDenに取り込み、組織内のメンバーへ配布できるということは、Claude公式エコシステムで作られた資産をゼロから作り直さずにOpenWork側へ移植できることを意味する。ベンダーロックインを避けつつ、公式エコシステムの蓄積にも乗れる設計だ。

初版記事にあった「PostgreSQLデータベース」「OAuth 2.0認証」といった要素自体は的外れではない——実際、リポジトリのローカル開発用スクリプトにはDen APIがMySQL(PostgreSQLではない)を使う設定や、BETTER_AUTH_SECRETのような認証まわりの環境変数が存在する。ただしこれらはエンドユーザーが.env.localに書き込むものではなく、Den(ee/配下)を自社でホストする開発者向けの内部実装の話だ。一般ユーザーが導入時に意識する必要はない。

ライセンスと料金プラン:コアはMIT、Den機能はFunctional Source License

「オープンソースだから無料」という説明は半分しか正しくない。リポジトリ直下のLICENSEファイルを実際に開くと、次の二層構造が明記されている。

flowchart TD R["different-ai/openwork
リポジトリ"] --> CORE["コア機能
MITライセンス"] R --> EE["/ee ディレクトリ
(Den管理コンソール等)"] EE --> FSL["Functional Source License 1.1
MIT Future License"] FSL --> FUTURE["公開から2年後に
MITへ自動移行"]

コア機能(/ee以外):MITライセンス。自由に利用・改変・再配布できる、一般的な意味でのオープンソース
/eeディレクトリ(Den管理コンソール等の企業向け機能):Functional Source License 1.1(FSL-1.1-MIT)。ライセンス文面の”Grant of Future License”条項により、公開から2年後にMITライセンスへ自動移行する

FSLで制限されること
FSLは「Competing Use(競合利用)」——ソフトウェア自体の代替品、ライセンサーが提供する類似の商用製品・サービスの代替、または実質的に同等の機能を提供すること——を禁じる。社内利用・非営利の教育/研究目的・専門サービス提供のための利用(Permitted Purpose)は許可されている。つまりDenのコードを読んで学ぶことや自社利用は問題ないが、Denと競合する有償サービスを作って売ることはライセンス上できない。

ee/LICENSE本文には具体的にPermitted Purposeが4項目で列挙されている。
・自組織内での利用・アクセス
・非営利の教育目的での利用
・非営利の研究目的での利用
・OpenWorkを使ってライセンシーに専門サービスを提供する契約に基づく利用

この4項目に当てはまらない「競合利用」を除けば、実務上ほとんどの企業内利用は問題なくカバーされる設計になっている。特許・商標に関する条項も別途あり、ライセンシーがOpenWorkの特許を侵害するとして他者を訴えた場合は、その時点でライセンシー自身の特許ライセンスが失効する対抗条項(いわゆるdefensive termination)も含まれている。

料金プランは公式サイト(openworklabs.com/pricing)で3段階に整理されている。

プラン 価格 主な内容
Solo 無料(Free forever) オープンソースのデスクトップアプリ
Team Starter(推奨) 1席あたり月10ドル 最初の5席は無料。Denでのチーム管理が可能
Enterprise 個別見積もり Team Starterの全機能+SSO/SAML・自社ホスティング・専用サポート

Enterprise向けにはAWS EKSAzure AKSGoogle GKEそれぞれ向けのHelmチャート導入ドキュメント(リポジトリdocs/配下。いずれもpackaging/helm/openwork-eeのHelmチャートを各クラウド向けに展開する内容)が用意されており、Kubernetes上への自社ホストを前提にした構成が実在する。これは「オープンソースだが実質はクラウドサービス」で終わる多くのAIツールと違い、企業がインフラごと引き取れる設計になっている点で評価できる。

類似ツールとの比較:公式Claude Cowork・open-cowork・open-claude-cowork

「Claude Cowork代替」を名乗るOSSは実はOpenWorkだけではない。同じ2026年3月24日に本サイトで取り上げたOpen Cowork(OpenCoworkAI/open-cowork)や、Claude APIで500以上のSaaS連携を自動化するオープンソースフレームワーク(ComposioHQ/open-claude-cowork)も同系統のジャンルに属する。公式のAnthropic製Claude Coworkも含めて整理すると次のようになる。

ツール 提供元 ライセンス 位置づけ 参考スター数
OpenWork different-ai, Inc. コアMIT+一部FSL デスクトップアプリ+MCPでスキル共有、組織管理まで対応 17,356(2026-07-28)
Claude Cowork(公式) Anthropic クローズドソース Claude Codeをチャット画面から使う公式デスクトップアプリ
open-cowork OpenCoworkAI MIT Windows/macOS向けAIエージェントデスクトップアプリ。Claude Code・OpenAI・Gemini・DeepSeek等をGUIでラップし、VMサンドボックス分離・Skills(PPTX/DOCX/XLSX生成)・MCP連携・Feishu/Slack遠隔操作を持つ 1,935(2026-07-28)
open-claude-cowork ComposioHQ 個別確認要 Claude Agent SDK+Composio Tool Routerで500以上のSaaS連携を自然言語で操作するデスクトップチャットアプリ 4,319(2026-07-28)

3つのOSSはいずれも「Claude Cowork」を意識した命名だが、狙っている領域が異なる。open-coworkはGUI操作の自動化とVMサンドボックスによる安全性を軸にしたマルチモデル対応の汎用デスクトップアプリ、open-claude-coworkはSaaS連携の自動化寄りで、OpenWorkはチーム全体でスキル・接続・モデルアクセスを一元管理する「組織のガバナンス層」という毛色の違うポジションを取っている。単体のAIエージェントアプリというより、複数のエージェントツールを横断する管理基盤に近い。

flowchart TD Q1{"個人で使う?"} -->|"Yes"| SOLO["Soloプラン(無料)
デスクトップアプリのみ"] Q1 -->|"No・チームで使う"| Q2{"5人を超える?"} Q2 -->|"No"| TEAM["Team Starterで開始
最初の5席は無料"] Q2 -->|"Yes"| Q3{"SSO/自社ホストが必要?"} Q3 -->|"Yes"| ENT["Enterpriseプランを検討"] Q3 -->|"No"| TEAM

導入前に確認すべきことと、向いているチーム

ここまでの実測をふまえると、OpenWorkが向いているのは次のようなチームだ。

複数のAIエージェントを併用しているチーム:Claude Code・Cursor・Codex・OpenCodeを人によって使い分けているが、スキルや接続設定がバラバラになっている組織
AI利用のガバナンスを効かせたい管理者:誰がどのモデルプロバイダーを使えるか、どのスキルが組織内で共有されているかを一元的に把握・制御したい立場の人
自社インフラへの導入を検討する企業:Kubernetes上への自社ホストや、SSO/SAML連携が必要なセキュリティ要件のある組織。日本企業でも情報システム部門がSSO必須要件を掲げるケースは珍しくなく、Soloやチーム利用のPoC段階からEnterprise移行時の要件(AWS EKS/Azure AKS/GCP GKEのHelmチャート対応)を見据えて評価しておくと移行がスムーズになる
Claude Cowork公式版のクローズドソース性に抵抗があるチーム:ソースを読んで挙動を確認したい、あるいは将来的に自社カスタマイズしたいというニーズがある場合

flowchart TD A["導入前に確認したい4点"] --> B["/ee配下(Den管理機能)は
FSLライセンス。MITではない"] A --> C["Team Starterは6席目から
1席月10ドルの課金"] A --> D["無料プランでも既定は
ホスト型MCPサーバー経由"] A --> E["接続するLLM利用料は
OpenWork料金とは別途発生"]

一方で、導入前に押さえておきたい現実的な制約もある。

OpenWork MCPはデフォルトでホスト型api.openworklabs.com宛てのリモートMCPサーバーに接続する構成が標準で、完全な自社ホストが可能なのはEnterpriseプランのみ。無料のSolo/Team Starterでは、スキル実行の一部がOpenWork社のインフラを経由する点は理解しておく必要がある
Den機能はMITではない:組織管理コンソールを自社で複製・競合サービス化することはFSLの条項で制限される(前述のとおり2年後にはMITへ移行)
接続するLLMプロバイダーのAPI利用料は別途発生:OpenWork自体の利用料とは別に、Claude・GPT等モデル側の課金が発生する構成は一般的なAIエージェントツールと同じ
6席目からは有償:Team Starterは5席まで無料だが、それ以上は1席月10ドルの課金が発生する

まとめ

OpenWorkは、2026年3月の初版時点で想像されていた「npmでセットアップするチーム向けWebアプリ」から、Electron製デスクトップアプリ+MCPサーバー+組織管理コンソール「Den」という構成へと姿を変えながら、★17,356・累計ダウンロード130万件超まで成長したプロジェクトだった。コアはMITで自由に使えるが、企業向けの管理機能はFunctional Source Licenseの対象という二層構造は、料金プラン(Solo無料/Team Starter月10ドル/Enterprise個別見積もり)とも一致しており、「無料のOSS」という単純な話ではなく、オープンコア型のビジネスモデルとして理解するのが実態に近い。Claude Cowork公式版の自社ホスト可能な代替を探しているチームにとっては有力な選択肢だが、無料プランでもホスト型MCPサーバーを経由する点は導入前に確認しておきたい。

参照ソース