Claude Desktop とは、Claude を macOS・Windows・Linux(ベータ)で使う Anthropic 公式のデスクトップアプリです。いまのアプリには、会話の Chat、作業を任せる Cowork、Claude Code を内蔵した Code の3つのタブがあります。Web版との大きな違いは、手元で動く MCPサーバーや拡張機能をつないで、PC のファイルやアプリを扱えることです。この記事では、3つのタブ、ダウンロードと対応OS、MCP のつなぎ方、Web版との違い、つながらないときの確かめ方を順に説明します。MCPサーバーを自分で作る手順は MCPサーバーの作り方2026年完全ガイド:TypeScript・Python両対応チュートリアル にまとめています。

CHAT · COWORK · CODE3つのタブ

Claude Desktop はChat・Cowork・Codeの3つを1つのアプリで使う

  1. CHAT

    Chat(全プラン)

    いつもの会話。MCPサーバーや拡張機能で手元のファイルにもつなげる

  2. COWORK

    Cowork(有料プラン)

    隔離した仮想マシンで、つないだフォルダの中だけを使って作業を任せる

  3. CODE

    Code(有料プラン)

    Claude Code を内蔵。Node.js や CLI を入れずに開発のセッションを開ける

出典: Install Claude Desktop(Claude ヘルプセンター)・Claude Code ドキュメント「Desktop application」(2026-10-18 参照)

30秒でわかる Claude Desktop

  • ・何か:Claude の公式デスクトップアプリ。Chat・Cowork・Code の3つのタブ
  • ・対応OS:macOS 13 以降、Windows 10 以降、Linux(ベータ。Ubuntu・Debian)
  • ・料金:アプリは無料。Free は Chat のみ、Cowork と Code は有料プラン
  • ・Web版との違い:手元で動く MCPサーバーと拡張機能(.mcpb)で PC のファイルやアプリに触れられる
  • ・MCP:拡張機能なら設定から入れるだけ。手で足すなら claude_desktop_config.json に書いて再起動

Claude Desktopとは何か:Chat・Cowork・Codeの3つのタブ

Claude Desktop は、ブラウザの Claude.ai と同じアカウントで使うアプリです。会話の履歴も共有されます。2026年10月時点の公式ヘルプとドキュメントによると、タブごとの役割と対象プランは次のとおりです。

タブ できること 対象プラン
Chat いつもの会話。MCPサーバーや拡張機能をつなぐと手元のファイルにも触れる 全プラン
Cowork 隔離した仮想マシンの中で、つないだフォルダだけを使って作業を任せる 有料プラン
Code Claude Code を内蔵。Node.js や CLI を入れずに開発のセッションを開ける 有料プラン

Code のタブでは、手元(Local)だけでなく、Anthropic のクラウド・SSH 先・WSL(Windows)でもセッションを動かせます。Git のリポジトリでは worktree で作業ごとに複製を分け、複数のセッションを並べられます。ほかに、Chrome 拡張機能の Claude in Chrome は Desktop の設定の「コネクタ」からも有効にできます(解説記事は下の「あわせて読みたい」)。

Claude Desktopのダウンロードと対応OS

アプリは claude.com/download から無料でダウンロードできます。

OS 対応する版 入れ方
macOS 13(Ventura)以降 ダウンロードしたファイルを開き、アプリケーションから起動
Windows 10 以降(ARM64 は別のインストーラー) インストーラーを実行し、スタートメニューから起動
Linux(ベータ) Ubuntu 22.04 LTS 以降、Debian 12 以降(x64・arm64) 公式の apt リポジトリを追加して claude-desktop を入れる(.deb も配布)

起動したら Claude のアカウントでサインインします。Linux 版はアプリ自身では更新されず、apt の更新で新しいバージョンが届きます。Linux 版では、コンピュータ操作(Computer use)と音声入力はまだ使えません。Linux で Cowork を使うには、仮想化(KVM)を有効にしたうえで、8GB 以上のメモリと約25GB の空きが要ります。

Claude DesktopでMCPサーバーをつなぐ

MCP(Model Context Protocol)は、AI アプリと外部のツールやデータをつなぐ規格です。規格そのものの説明は MCPとは?MCPサーバーの仕組み・できること・設定方法を図解 に、中で流れるメッセージは MCPの仕組み にまとめました。Claude Desktop では、手元で動く MCPサーバーを2つの方法でつなげます。

拡張機能(.mcpb)で入れる

いちばん簡単なのは拡張機能です。MCPサーバー本体と必要な部品を1つのファイル(.mcpb、旧 .dxt)にまとめたもので、設定の「拡張機能」から一覧を見て入れられます。手元のファイルを入れるときは、.mcpb をアプリのウィンドウにドラッグするか、「拡張機能」の詳細設定にある「Install Extension…」から選びます。Node.js 製の拡張機能は、アプリに同梱された Node.js で動きます。

設定ファイルに書く

拡張機能が無いサーバーは、設定ファイルに書きます。

ADD A LOCAL MCP SERVERMCPのつなぎ方

手元の MCPサーバーは設定ファイルに書いて再起動

  1. 設定を開く

    Claude メニュー → 設定 → 開発者

  2. Edit Config

    claude_desktop_config.json が開く

  3. mcpServers に書く

    起動コマンドと許可するフォルダ

  4. 完全に終了して再起動

    入力欄のツール一覧で確認

拡張機能(.mcpb)なら 設定 → 拡張機能 から入れる。出典: Claude ヘルプセンター・MCP 公式ドキュメント
  1. Claude メニュー(ウィンドウの中ではなくメニューバー)から設定を開き、「開発者」で「Edit Config」を押す
  2. 開いた claude_desktop_config.json の mcpServers に、起動コマンドを書く
  3. アプリを完全に終了してから起動し直し、入力欄のツール一覧に出るかを確かめる

設定ファイルの場所は、macOS が ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json、Windows が %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json です。公式のファイルシステムサーバーで、デスクトップとダウンロードのフォルダだけを許可する例は次のとおりです(username は自分の名前に置き換えます)。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/Users/username/Desktop", "/Users/username/Downloads"]
    }
  }
}

サーバーはあなたのユーザー権限で動き、許可したフォルダの中なら読み書きできます。OS全体やホームフォルダ全体を渡さず、Claude に触れられて困らないフォルダだけを並べてください。ファイルを作る・変えるといった操作の前には、Claude が承認を求めます。Web ページやメールを読むサーバーをつなぐときは、内容に紛れた指示で Claude が動かされる危険(間接プロンプトインジェクション)にも気をつけます。

Claude DesktopとWeb版(Claude.ai)の違い

DESKTOP VS WEBWeb版との違い

違いは手元のPCに触れられるか

Claude Desktop

macOS・Windows・Linux(ベータ)

  • 手元で動く MCPサーバー・拡張機能(.mcpb)
  • Cowork と Code のタブ
  • クイック入力などの OS との連携

Claude.ai(Web版)

ブラウザがあればどこでも

  • リモートのコネクタ(Notion・GitHub など)は使える
  • 手元のファイルはアップロードで渡す
  • 同じアカウント・同じ会話履歴
出典: Claude ヘルプセンターと MCP 公式ドキュメント(ローカルとリモートの区分)
観点 Claude Desktop Claude.ai(Web版)
手元で動く MCPサーバー・拡張機能 使える 使えない
リモートのコネクタ(Notion・GitHub など) 使える 使える
手元のファイル MCP 経由で直接扱える アップロードして渡す
Cowork・Code のタブ ある 無い(Claude Code は別に CLI やクラウドで使う)
対応環境 macOS・Windows・Linux(ベータ) ブラウザがあればどこでも

分かれ目は「手元の PC の何かに触りたいか」です。手元のファイルや社内のローカルのデータベースを扱うなら Desktop、クラウドのサービスだけで足りるなら Web版でも十分です。開発が中心なら、Code のタブか、ターミナルの Claude Code が向きます。Claude Code の設定と使い方は「Claude Code 2026年版の実装手引き」の記事(下の「あわせて読みたい」)にまとめています。

Claude DesktopでMCPがつながらないとき

次の順で確かめます。

  1. アプリを完全に終了して起動し直す(ウィンドウを閉じるだけでは設定を読み直さない)
  2. claude_desktop_config.json の JSON の書き方(カンマや括弧の閉じ忘れ)と、パスが絶対パスで実在するかを見る
  3. Windows のストア版(MSIX)では、「Edit Config」で開くファイルと、アプリが読むファイル(%LOCALAPPDATA%\Packages\Claude_… 配下)が食い違うことが報告されている。サーバーが黙って読み込まれないときは場所を確かめる
  4. ログを見る。macOS は ~/Library/Logs/Claude の mcp*.log、Windows は %APPDATA%\Claude\logs
  5. サーバーを単体で起動してみる

サーバー単体の起動は次のように試せます。

npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem ~/Desktop

エラーを出さずに待ち状態になれば、サーバーそのものは動いています(Ctrl+C で止めます)。当サイトでは同じサーバーを Claude Code から起動し、接続できることを確かめました(2026-10-18)。ここで失敗するなら、Claude Desktop より前の問題(パッケージを取得できない、パスが違うなど)です。

参照ソース

・Install Claude Desktop — Claude ヘルプセンター(2026-10-18 参照)
・Desktop application — Claude Code ドキュメント(2026-10-18 参照)
・Getting Started with Local MCP Servers on Claude Desktop — Claude ヘルプセンター
・Connect to local MCP servers — Model Context Protocol
・Claude Desktop Extensions: One-click MCP server installation — Anthropic Engineering
・Windows MSIX: “Edit Config” opens wrong claude_desktop_config.json — anthropics/claude-code Issue #26073