Codex CLIは、OpenAIがオープンソース(Apache-2.0)で公開している、ターミナルで動くコーディングエージェントだ。コードを読んで書き換え、サンドボックスの中でコマンドを実行する。ChatGPTのアカウントでサインインすれば、プランの範囲で使える。この記事は2026年10月18日に最新版 0.163.0 を入れて、使い方をコマンドで確かめた。同じ種類の道具の導入と運用は Claude Code|2026年版・インストールからCLAUDE.md・Hooks・本番運用までの実装手引き にまとめている。

FOUR CODEXES4つのCodex

本記事が扱うのはターミナルのCodex CLI

  1. 1.Codex CLI

    ターミナルで codex。Apache-2.0 のオープンソース

  2. 2.Codexアプリ

    デスクトップ。codex app で開く

  3. 3.IDE拡張

    VS Code・Cursor・Windsurf

  4. 4.Codex Web

    chatgpt.com/codex のクラウドのエージェント

出典: openai/codex README(2026-10-17 の main)

30秒でわかるCodex CLI

・何ができる:ターミナルからコードの修正やレビューを頼み、差分を確かめて取り込む
・入れ方:curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh、または npm install -g @openai/codex
・料金:CLIは無料。ChatGPTのプラン(Plus・Pro・Business・Edu・Enterprise)か APIキーで使う
・安全の要:コマンドはサンドボックスで動く。read-only・workspace-write・danger-full-access から選ぶ

Codex CLIとは?アプリ・IDE拡張・Webとの違い

「Codex」という名前の製品は4つある。公式READMEの書き分けは次のとおり。

形 どこで動く 入口
Codex CLI ターミナル codex
Codexアプリ デスクトップ codex app
IDE拡張 VS Code・Cursor・Windsurf 拡張機能
Codex Web OpenAIのクラウド chatgpt.com/codex

「codex 使い方」で調べると、アプリやWeb版の記事も多く出る。本記事が扱うのはターミナルの Codex CLI で、GitHub の openai/codex(★約13万、Apache-2.0)がそのソースだ。Rust で書かれ、npm 版も中身はOSごとのネイティブのバイナリになっている。

Codex CLIの使い方①:インストールとログイン

FIRST RUN使い方の順番

入れて、doctorで確かめてから、サインインする

  1. インストール

    install.sh / install.ps1・npm・Homebrew

  2. 確認

    codex --version → codex-cli 0.163.0、codex doctor

  3. サインイン

    codex を起動して Sign in with ChatGPT(APIキーも可)

  4. 頼む

    まず -s read-only で構成の説明から

出典: openai/codex README と当サイトの実測(2026-10-18・0.163.0)

要件は macOS 12以降、Ubuntu 20.04以降か Debian 10以降、メモリ4GB以上(8GB推奨)。Git 2.23以降があるとPR向けの機能が使える(リポジトリの install.md)。

npm install -g @openai/codex
codex --version
codex doctor

公式READMEのインストーラは、macOS・Linux が curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh、Windows が PowerShell の irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex。Mac は brew install --cask codex でも入る。

codex --version は codex-cli 0.163.0 を返した。codex doctor はログインの状態、更新の設定、接続先に届くか、ディスクの空きを一覧にする。サインインしていなければ auth の行に「no Codex credentials were found」と出るので、codex を起動して「Sign in with ChatGPT」を選ぶ。ログインの状態は codex login status でも確かめられる。APIキーで使う場合は追加の設定が要る。

Codex CLIの使い方②:基本コマンドとサンドボックス

コマンド すること
codex 対話を始める。codex "テストを直して" で最初の指示つき
codex exec "…" 非対話で1回実行(e でも可)。スクリプトやCI向け
codex review 非対話でコードレビュー
codex resume --last 直前のセッションを再開(fork で枝分かれ)
codex apply Codex が作った最新の差分を git apply する
codex mcp 外部のMCPサーバーを管理する
codex doctor / update 環境の診断/更新

SANDBOX--sandbox の3段階

コマンドの届く範囲をサンドボックスで決める

サンドボックス

  • 読むread-only 通るファイルを読むだけ
  • 書くworkspace-write フォルダ内だけ作業フォルダへの書き込み
  • 全部danger-full-access すべて通る制限なし
  • 危険bypass 外側で隔離した環境だけ--dangerously-bypass-approvals-and-sandbox
出典: codex --help(0.163.0、2026-10-18 実行)

実行するコマンドの範囲は、サンドボックスと承認の2つで決まる。--sandbox(-s)は、読むだけの read-only、作業フォルダへの書き込みを許す workspace-write、制限なしの danger-full-access の3つ。--ask-for-approval(-a)で、どの時点で人の承認を求めるかを決める。

codex -s read-only "このリポジトリの構成を説明して"
codex exec -s workspace-write "失敗しているテストを直して"

--dangerously-bypass-approvals-and-sandbox は承認もサンドボックスも外す。ヘルプ自身が「外側でサンドボックス化された環境でだけ使う」と書いている。設定は ~/.codex/config.toml に書き、-c key=value でその場だけ上書きできる。-m でモデル、-C で作業フォルダ、--search でWeb検索を指定する。

AGENTS.mdとClaude Codeとの違い

プロジェクトの決まり(ビルドとテストのコマンド、触ってはいけない場所、コードの書き方)は、リポジトリの AGENTS.md に書いておくとCodexが読む。Claude Code が CLAUDE.md を読むのと同じ役割で、複数のエージェントで指示ファイルをそろえる方法は AI用のmdファイルの使い分け にまとめた。

比較 Codex CLI Claude Code
提供元 OpenAI Anthropic
ライセンス Apache-2.0(OSS) Anthropicの商用利用規約(OSSではない)
料金 ChatGPTのプランかAPIキー Claudeのプラン(Pro以上)かAPIキー
指示ファイル AGENTS.md CLAUDE.md
安全の仕組み サンドボックス3段階+承認ポリシー 権限モード+許可ルール
非対話の実行 codex exec claude -p

どちらもターミナルで作業を任せる道具で、大きな違いは使うモデルと料金の入口だ。ChatGPTのプランを持っているなら Codex CLI、Claudeのプランなら Claude Code から試すのが無駄が少ない。Claude Code の基本は Claude Codeとは?使い方・できること・料金 にある。エディタ型の Cursor との比べ方は Claude Code vs Cursor 比較 で扱った。

確認したもの: npm の @openai/[email protected](2026-10-15公開、GitHub タグ rust-v0.163.0)を入れて codex --version・--help・exec --help・login status・doctor を実行。openai/codex の README・docs/install.md・LICENSE(2026-10-17のmain)、GitHub の★とフォーク(2026-10-18)。ChatGPTでのサインイン後の操作とモデルの応答は未検証。

参照ソース