Claude Code トークン節約 プラグインは、削減の仕組みがツールごとにまったく違う。本記事では claude-token-efficient・Token Optimizer・Token Savior・Token Optimizer MCP・claude-mem の5種を、削減率・導入コスト・用途で比べる。Claude Code そのものの導入・運用の全体像は Claude Code|2026年版・インストールからCLAUDE.md・Hooks・本番運用までの実装手引き をご覧ください。

WHICH TOOL課題から選ぶ

どこでトークンを食っているかで、選ぶツールが変わる

主な課題

選ぶツール

主な課題: Claude の出力が冗長

選ぶツール: claude-token-efficient

主な課題: コードの読み込みが多い

選ぶツール: Token Savior / Token Optimizer MCP

主な課題: セッションをまたいで文脈を保ちたい

選ぶツール: claude-mem

主な課題: まず消費の実態を見たい

選ぶツール: Token Optimizer

当サイトの整理(各リポジトリの README・2026-07-31確認)

30秒でわかる 5ツールの違い

  • ・主流はclaude-token-efficient・Token Optimizer・Token Savior・Token Optimizer MCP・claude-memの5種
  • ・README公表の削減幅は40〜97%。仕組みは「出力の圧縮」「可視化」「シンボルナビ」「キャッシュ」「セッション記憶」と異なる
  • ・最初の一手は619バイトの CLAUDE.md(claude-token-efficient)。大規模コードベースなら Token Savior、長期プロジェクトなら claude-mem
  • ・CLAUDE.md 追記型はどれとも競合せず、MCPサーバー同士も並列に設定できる

2026-08-30 追記:9月14日に週次上限が変わります

  • ・公式アカウント @ClaudeDevs は2026年8月29日、9月14日から Claude Code の標準の週次上限を恒久的に25%引き上げると告知しました
  • ・ただし2026年5月13日から続いている「50%増」がこのタイミングで終わるため、今日と比べると約17%の減少になります(この17%はAnthropic自身が同一スレッドで述べた数字です)
  • ・節約ツールの導入判断はこの前提が変わったうえで行うことになります。詳細はClaude Code 制限まとめ|9/14に週次上限が恒久+25%=今日比17%減、一次ソースで検証にまとめました

Claude Codeのトークンコスト:何がここまで消費するのか

Claude Sonnet 4.6 は入力トークン1Mあたり$3.00・出力1Mあたり$15.00だ。コードベースが大きく、会話が長くなるほど1セッションの消費は跳ね上がる。消費元は3つある。

・ファイル読み込みの非効率:既定では3行を調べるために数百行のファイル全体を読む
・出力の冗長性:「もちろん!」のような前置きや、頼んでいない追加提案を生成する
・セッション間のコンテキスト重複:前のセッションで確認済みの情報を毎回説明し直す

この3つの層を狙い撃ちにする5つのOSSが2024〜2025年に登場し、合計GitHubスターは約72,000を超える。

Claude Code トークン節約 プラグイン5種の一覧と選び方

アプローチは「プロンプト制御」「MCPサーバー」「プラグイン(フック)」の3つに分かれる。

ツール GitHub★ 削減率 アプローチ 言語 ライセンス
claude-token-efficient 4,777 40〜63% プロンプト制御(CLAUDE.md) なし 不明
Token Optimizer 615 非公開 分析ツール+スキル Python PolyForm NC
Token Savior 629 97% MCPサーバー Python MIT相当
Token Optimizer MCP 271 60〜90% MCPサーバー TypeScript MIT
claude-mem 65,767 非公開 プラグイン(フック) TypeScript AGPL-3.0

「非公開」はREADMEが数値を明示していないという意味で、効果がないわけではない。claude-memは記憶の継続が主眼で、節約はその副次効果だ。選び方は冒頭の図のとおりで、まず試すなら claude-token-efficient、大規模コードベースで同じファイルを何度も読むなら Token Savior、APIレスポンスや設定ファイルを繰り返し参照するなら Token Optimizer MCP、毎回プロジェクトの説明をし直しているなら claude-mem、削る前に「どこで消費しているか」を見たいなら Token Optimizer になる。

claude-token-efficient と Token Optimizer:出力の無駄と「幽霊トークン」

claude-token-efficient は1ファイル・619バイト・コード変更ゼロの CLAUDE.md ルールセットだ。フィラー文、末尾の「何かお役に立てることがあれば」、頼んでいないエラーハンドリングの追加、em ダッシュやスマートクォート、質問の繰り返しといった、トークンを消費するのに付加価値のない出力を抑える。

# GitHubからCLAUDE.mdの中身を取得
curl -s https://raw.githubusercontent.com/drona23/claude-token-efficient/main/CLAUDE.md

# プロジェクトのCLAUDE.mdに追記(既存ファイルがある場合は結合)
cat claude-token-efficient.md >> your-project/CLAUDE.md

手で書くなら Rules: Read files first. Write complete solution. Test once. No over-engineering. の1行を追記する。CLAUDE.md の設定はClaude Codeベストプラクティスガイドで解説している。README記載の実測値は出力ヘビーなワークフローで40〜63%削減。ただし削減対象は出力トークンだけで、CLAUDE.md はメッセージのたびに読み込まれるので、短い単発のクエリでは読み込みコストが削減を上回ることがある。向くのは自動化パイプライン・繰り返しの構造化タスク・API経由のコード生成ループで、単発の短いクエリや深いアーキテクチャ修正には向かない。

Token Optimizer は「幽霊トークン(ghost tokens)」、つまりコンテキストにあるが推論に貢献していないトークンを可視化する。一般的なツールが扱うコマンド出力はコンテキストの15〜25%で、残りの75〜85%(膨らんだ設定ファイル、使われないスキル定義、重複したシステムプロンプト、古いメモリファイル)は手つかずだ、という主張だ。コンパクションのたびに60〜70%の品質が失われる問題も含めて扱う。v5.6.0(2025年時点)は設定・スキル・メモリ・システムプロンプトの全層スキャン、セッションごとのトークン数・コストを出すHTMLダッシュボード、圧縮後も重要コンテキストを守る仕組みを持ち、Claude Code と OpenClaw で動く。ゼロランタイム依存・ゼロテレメトリで、Python 3.8以上があれば追加パッケージは要らない。

# Claude Codeプラグインとしてインストール
/plugin install alexgreensh/token-optimizer

# または手動でスキャンを実行
python token-optimizer/scan.py --project-path /path/to/project

ライセンスは PolyForm Noncommercial で、商用利用には別途ライセンスが要る(個人・OSS・研究目的は無料)。

Token Savior と Token Optimizer MCP:読み込みを減らすMCPサーバー

Token Savior(正式名称 Token Savior Recall)は、コードベースをシンボル(関数・クラス・インポート・コールグラフ)でインデックス化し、cat でファイル全体を読む代わりに必要箇所だけを返すMCPサーバーだ。Python 3.11以上が要る。

SYMBOL NAVIGATIONToken Savior の仕組み

ファイル全体ではなく、必要な関数の情報だけを返す

素の Claude Code

cat でファイルを読む

  • 3行を調べるのにファイル全体を読む
  • 読んだ全文がコンテキストに載る
  • セッションごとに読み直す

Token Savior

MCP サーバー・Python 3.11+

  • シンボルでインデックス化関数・クラス・インポート・コールグラフ
  • シグネチャと docstring を返すget_function で必要箇所だけ
  • 永続メモリSQLite WAL + FTS5 + ベクトル埋め込み
出典: Mibayy/token-savior README(2026-07-31確認)

「97%削減」は全操作ではなくコードナビゲーション操作に限った、170以上の実セッションでの「注入文字数の削減率」だ。90の実コーディングタスクのベンチマークも公開されている。

BENCHMARK90タスクの公開ベンチ

Token Savior はトークン −48%・時間 −79%で全問正解

180/180

スコア

素の Claude Code は 141/180

−48%

使用トークン

1.55M → 804K

−79%

処理時間

166分 → 35分

出典: Token Savior ベンチマークサイト(開発者公表値・2026-07-31確認)

評価は audit・bug_fixing・code_review・refactoring・writing_tests など11カテゴリで、勝ち/引き/負けは25/65/0。Sonnet 4.6 でも 94.4%(170/180)対 86.7%(156/180)と改善している。もう一つの柱が永続メモリで、意思決定の記録・バグ修正の経緯・コーディング規約・セッションのサマリーを SQLite WAL + FTS5 + ベクトル埋め込みで持ち、次のセッションに「コンパクトなデルタ」として再注入する。矛盾は保存時に検出され、観測データはTTLで減衰する。

# uvを使ってMCPサーバーをインストール
uvx install token-savior-recall
{
  "mcpServers": {
    "token-savior": {
      "command": "uvx",
      "args": ["token-savior-recall"],
      "env": {
        "WORKSPACE": "/path/to/your/project"
      }
    }
  }
}

上の設定を .claude/settings.json の mcpServers に足す。MCPサーバーの設定はMCPサーバーの仕組みと作り方ガイドを参照のこと。

Token Optimizer MCP は、大きなコンテンツをBrotli圧縮してSQLiteに置き、コンテキストには「参照キー」だけを残す。繰り返しの多いJSON・ログ・設定ファイルで最大82倍の圧縮率、38,000件以上の実運用で60〜90%の削減とされる。65のツールのうち中核は標準の Read・Grep・Glob を置き換えるスマートファイル操作で、キャッシュはセッションをまたいで持続する。

ツール 説明 削減率
smart_read キャッシュと差分更新でファイル読み込みを最適化 80%
smart_edit 行ベース編集で差分のみ出力 90%
smart_grep マッチ部分のみ返す検索 80%
smart_glob パスのみ返すファイル検索 75%
smart_diff gitの差分のみ出力 85%
optimize_text 汎用テキスト圧縮・キャッシュ 60〜90%
# グローバルにインストール(フック自動設定付き)
npm install -g @ooples/token-optimizer-mcp

ポストインストールスクリプトが Claude Desktop・Cursor・Cline などの設定を自動で検出して追記するので、MCPに慣れていないチームでも入れやすい。

claude-mem:セッション記憶で文脈の重複注入を防ぐ

claude-mem は5つの中で群を抜く65,767★を集めている。解決するのは節約ではなく記憶の継続性だ。Claude Code はセッションが終わると文脈を忘れるので、規約や前回の進み具合を毎回説明し直すことになる。claude-mem はライフサイクルフック(PostToolUse、Stop等)でツール呼び出しの結果・意思決定・セッションのサマリーを自動で記録し、Claude自身のAgent SDKで圧縮して、次のセッションにプログレッシブ・ディスクロージャーで関連の高いものから段階的に注入する。

# npxでワンコマンドインストール
npx claude-mem install

# Claude Code内のプラグインマーケットプレイスからも可能
/plugin marketplace add thedotmack/claude-mem
/plugin install claude-mem

再起動するだけで動き始める。http://localhost:37777 のWebビューアでメモリをリアルタイムに見られ、<private> タグで記録から除外でき、mem-search スキルで過去の観測を検索できる。Claude Code・Gemini CLI・OpenCode に対応し、超長期向けの Endless Mode(Beta)もある。

AGPL-3.0 はコピーレフト条項を含む。組み込んだソフトウェアを配布するとソース公開の義務が生じる可能性があるので、商用製品に組み込むなら法務確認を勧める。また、圧縮にClaude APIを使うので圧縮自体がトークンを消費する。長期の文脈維持コストの削減と、圧縮コストのトレードオフで評価する。

導入コストと組み合わせ:Claude Code トークン節約 プラグインの使い分け

ツール 前提要件 初期設定時間 継続メンテコスト 外部依存
claude-token-efficient なし 5分 ほぼゼロ なし
Token Optimizer Python 3.8+ 15〜30分 定期スキャン なし
Token Savior Python 3.11+, uv 30〜60分 低(自動更新) SQLite
Token Optimizer MCP Node.js 18+, npm 10〜20分 低(自動設定) SQLite
claude-mem Node.js 18+, npm 10分 ほぼゼロ(自動) Claude API

組み合わせの例は次のとおり。claude-token-efficient は CLAUDE.md への追記だけなので、どれにも足せる。Token Savior と Token Optimizer MCP はどちらもMCPサーバーなので並列に設定できる。

目標 組み合わせ
基本的なコスト削減 claude-token-efficient + claude-mem
コードベース特化の最大化 Token Savior + claude-token-efficient
汎用的な最適化 Token Optimizer MCP + claude-mem
完全な分析+最適化 Token Optimizer(分析)+ Token Savior(削減)

5ツールとは別のレイヤーに、RTK(Rust Token Killer)というCLIプロキシもある。git status や ls などシェルコマンドの出力から不要な情報を除いて60〜90%削減するもので、フックとして設定すれば Token Savior や claude-token-efficient と併用できる。

試す順番は、まず5分で入る claude-token-efficientで出力の変化を確かめ、長期プロジェクトなら早めに claude-mem、次に npm 一発の Token Optimizer MCP、大規模コードベースなら Token Savior、最後に Token Optimizer で消費を可視化して効果を測る。削減の見返りはセッション数・コードベースの規模・チームの人数に比例して大きくなる。週1回の試用なら claude-token-efficient 一本で足りることもある。

参照ソース